タカタ:エアバッグ不具合は3つの複合要因-多湿地域など

エアバッグの不具合問題をめぐる米 上院公聴会で、タカタの品質保証本部シニアバイスプレジデントの清水 博氏は現時点で、多湿地域での使用など3つの複合要因が原因とみてい ることを明らかにした

清水氏によると、1)機器の使用期間、2)多湿状況下で継続的使 用、3)潜在的な製造の問題-の3つ。タカタ製エアバッグのインフレ ータ(膨張装置)の不具合では内圧が異常上昇して容器が破損して飛び 散る恐れがあり、数件の死亡事故との関連性が指摘されており、自動車 の大規模リコールが相次いでいる。

特に製造過程に関して、清水氏は2つの問題点を指摘した。1つは 火薬の成分をプレスする際の圧力の問題で、プレス機を取り換えたとい う。もう1つは、湿度に敏感な硝酸アンモニウムの工場の生産工程で、 湿度管理を格段に改善したという。

2004年には欠陥に気づいていたと指摘されていることに関して、清 水氏は通信記録によると、05年5月に把握したと述べ、調査開始は05年 とした。米紙ニューヨーク・タイムズは、タカタが04年にエアバッグの 破裂が伝えられた後、回収した50のエアバッグをテストしていたとし、 一部のエンジニアは修理の可能性について作業を開始したほか、検査技 師に対してテストデータの除去などを指示していたと伝えた。

一連のリコール開始は08年で、ホンダ車で07年に運転席側のエアバ ッグのインフレータの不具合が報告されたのを受けたものと、清水氏は 説明した。これらは2000-01年にホンダ向けに製造したインフレータだ った。タカタは07-10年にホンダと協力して調査し、ホンダ車のリコー ル拡大につながったという。

事故のほとんどは多湿地域

09-12年には、2000-02年に製造した助手席側エアバッグを含めた インフレータ破裂の報告がいくつかあった。これは10年にアジア地域の 販売車に搭載された助手席側エアバッグ不具合によるリコールとなっ た。13年からは、いくつかの自動車メーカーが助手席側エアバッグ不具 合による世界規模のリコールを始めた。事故のほとんどは多湿地域で少 なくとも6年以上使用されているものだったという。

清水氏は現時点で、多湿地域以外から回収したインフレータを調べ たところ、破裂したものはなかったと指摘した。タカタとしては、米国 運輸省道路交通安全局(NHTSA)が9日に表明したように、リコー ルを多湿地域にとどめることを強く支持するとした。また、リコールで 交換する機器を含め、タカタが現時点で製造しているエアバッグは安全 だと自信があると話した。

NHTSAは現地時間18日付の発表資料で、不具合が指摘されてい るタカタ製エアバッグを運転席側に搭載した車両について、全米規模へ のリコール拡大を求めた。従来は多湿地域を対象にしていたが、不具合 事故が、それ以外の地域で発生していたため。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE