麻生財務相:円下落「テンポは速過ぎる」-急激な変動は歓迎しない

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麻生太郎財務相は21日、為替相場で の円の下落が速過ぎるとの認識を示した。この発言を受けて市場では円 買いが進んでいる。

閣議後会見で麻生財務相は、この1週間の相場について「円の下が り方のスピードのテンポは速過ぎる。それは明らかだ」と述べた。また 円安や円高の急激な変動について「歓迎すべきではない」として「円安 が急激に進めば輸入物価に直接響く」と語った。同時に為替は市場が決 めるとして「介入してどうのこうのという話ではない」とも話した。

1ドル=118円近辺で取引が進んでいたドル・円相場はこれを受け て円高が進み、一時1ドル=117円前半まで円が買われた。円は対ユー ロでも147円半ばまで上昇した。ドル・円相場は20日に1ドル=118円98 銭と2007年8月以来の円安水準を付けていた。

SMBC日興証券金融経済調査部の宮前耕也シニアエコノミストは 麻生氏の発言について「政府は円安対策を検討しているくらいだから、 急激な円安は警戒しているということだろう」と述べた。水準ではなく て円安ペースが問題だとしながら、円安による輸出増の効果が出にくく なっており「円安はいいところと悪いところがある」とも語った。

--取材協力:岩本正明.

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