米国株:主要指数が反発、国内経済を楽観-エネルギーが高い

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米株式相場は上昇。国外での成長減 速懸念はあるものの、米国の経済指標が景気改善を示したことが好感さ れた。エネルギー株や小型株が高い。

ベスト・バイが高い。同社の決算ではテレビやタブレット端末の需 要を背景に売上高が予想外に伸びた。ダラー・ツリーも上昇。決算で利 益がアナリスト予想を上回った。S&P500種株価指数の業種別10指数 ではエネルギー指数が最大の上げ。原油相場が4日ぶりに上昇したこと を受けた。半導体メーカーではインテルが高い。配当引き上げが好感さ れた。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高の2052.75。一時は下げてい たが反転した。ダウ工業株30種平均は33.27ドル(0.2%)上げて17719 ドル。両指数とも終値ベースでの過去最高値を更新した。小型株で構成 するラッセル2000指数は1.1%上昇。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのマルチ資産戦略部門責任 者、ポール・ゼムスキー氏(ニューヨーク在勤)は「朝方の下げからの 反転は非常に力強い。これは経済指標が成長をめぐる市場の懸念を和ら げていることを示すものだ」と指摘。「欧州の指標はやや気掛かりな内 容で、中国でも弱さが示された。諸外国の経済データはまちまちもしく は悪化傾向だが、米国はまちまちもしくは改善傾向が続いている」と加 えた。

経済指標

10月の米中古住宅販売は市場予想に反して増加し、1年ぶり高水準 となった。また先週の新規失業保険申請件数は前週比で減少した。

このほか10月の米景気先行指標総合指数は予想以上に上昇し、フィ ラデルフィア連銀が発表した同地区の製造業景況指数は大きく伸びた。

一方で欧州とアジアでは弱さが示された。英マークイット・エコノ ミクスが発表した11月のユーロ圏の製造業とサービス業を合わせた総合 購買担当者指数(PMI)速報値は予想外に低下し、1年4カ月ぶり低 水準。中国でも製造業PMIが下げ、半年ぶり低水準となった。

予想を上回る企業決算や経済指標を受けて、米経済には世界の成長 減速を乗り切れるだけの力強さがあるとの観測が強まり、S&P500種 とダウ平均は過去最高値に上昇してきた。S&P500種は10月に付けた 半年ぶり安値から10%戻しており、同指数を構成する500社の株価収益 率(PER、予想ベース)は17.1倍と09年以来の高水準となっている。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は2.7%低下し13.58。

小売り業界

この日はダラー・ツリーやベスト・バイ、ギャップなどが決算を発 表。ブルームバーグのデータによれば、これまでに決算を発表したS& P500種の構成銘柄のうち、79%で利益、60%で売上高が予想を上回っ ている。

JPモルガン・プライベート・バンクのグローバル投資スペシャリ スト、デービッド・リヨン氏は「小売り業界の状況を見ると、極めて好 調なホリデーシーズンとなりそうだ」とし、「エネルギー価格の低下で 消費者にはその分支出の余裕が生まれ、少なくとも向こう1、2四半期 は小売企業にとっては強い追い風となるだろう」と予想した。

ベスト・バイは7%高の38.02ドル。ダラー・ツリーは5.2%高 の65.87ドル。

インテルは4.7%高と、ダウ平均で値上がり率トップ。

原題:U.S. Stocks Rise as Energy, Economy Outweigh Overseas Concerns(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan、Joseph Ciolli.

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