欧州債:ドイツ国債利回りが大幅低下-景況鈍化でQE観測

20日の欧州債市場ではユーロ参加国 の国債が総じて上昇し、ドイツ10年債利回りは3週間余りで最大の下げ となった。景気減速リスクの高まりが背景にある。

フランス国債も値上がり。この日発表されたユーロ圏の製造業とサ ービス業の生産活動を示す11月の指数が予想に反して低下した。こうし た状況を受けて、欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に踏み切るとの観 測が広がった。ドラギ総裁は今週、見通しが悪化し続けた場合に緩和拡 大策に国債購入が含まれる可能性を明言した。スペイン国債も上昇。30 億ユーロ相当の債券を発行したものの、下げ要因とはならなかった。

ダンスケ銀行のチーフアナリスト、イェンス・ペーター・ソエレン セン氏は「現在の弱いデータが、ドイツなど欧州中核国の国債利回りを 押し下げている」とし、「さらに弱いデータが出れば、本物のQE導入 への市場の期待が高まるだろう。ECBはこの件についてオープンに話 し合いを進めており、来年のいずれかの時点で実行する心の準備をして いるようだ」と語った。

ロンドン時間午後4時18分現在、ドイツ10年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.80%。これは先月30 日以来の大幅低下。同国債(表面利率1%、2024年8月償還)価格 は0.48上げ101.89。5年物利回りは4bp下げて0.14%。

マークイット・エコノミクスが発表した11月のユーロ圏の製造業と サービス業を合わせた総合購買担当者指数(PMI)速報値は51.4と、 前月の52.1から低下。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト調査中央値では52.3への上昇が見込まれていた。指数は50が活動拡 大・縮小の分かれ目。

フランス10年債利回りも5bp低下し1.14%、同年限のスペイン国 債利回りは3bp下げて2.10%となった。

原題:Euro-Area Bonds Advance as Output Data Raise Speculation of QE(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE