タカタ幹部が謝罪、エアバッグで米上院公聴会-計6人死亡も

更新日時

自動車部品メーカー、タカタの幹部 は20日の米上院公聴会で欠陥エアバッグについて謝罪した。同公聴会が 始まる直前、議員2人がエアバッグに関連したとする6人目の死亡事例 を明らかにした。

清水博・品質保証本部シニアバイスプレジデントは上院商業科学運 輸委員会が開いた公聴会で、「タカタ製エアバッグが設計通り作動せ ず、ドライバーないし乗員が負傷したり死亡した各報告事例についてわ れわれは深く心を痛めるとともに遺憾の意を表す」と述べた。

清水氏は3人の死亡事故を認めた上で、他の2人については調査中 だと説明。6人目とされる事例については言及しなかった。

公聴会に先立ち、タカタ製エアバッグを搭載した富士重工業のスバ ル「インプレッサ」に関連したとする負傷により家族が死亡したと女性 が記者団に説明した。これにより、タカタ製エアバッグとの関連が指摘 されている死亡事例は米国で5件となった。これに加え、マレーシアで 妊婦が死亡した事故もある。

タカタと同社製エアバッグ搭載車両メーカーであるホンダやBMW を含む自動車10社以上に対し、米議会と規制当局はリコールの対象拡大 とペース加速を求めている。

「レンタカー提供を」

ビル・ネルソン上院議員(民主、フロリダ州)は同公聴会で、エア バッグに対する恐怖心がドライバーの間に広がっているため、自動車メ ーカー各社は直ちに修理できない車両についてはレンタカーを提供する 必要があると述べた。

清水氏は公聴会で、「当社は現在、月間30万セット余りの交換キッ トを生産しており、1月からはこの水準を引き上げる」と説明。来年1 月以降は最大45万セットに達し得ると述べた。

エド・マーキー上院議員(民主、マサチューセッツ州)とリチャー ド・ブルーメンソール上院議員(民主、コネティカット州)が用意した 記者会見で、キム・コーフさんは姉妹のシャーリーン・ウィーバーさん がアリゾナ州で2003年11月1日に04年型スバル・インプレッサで事故に 遭ったと説明。マーキー議員の広報担当者エベン・バーナムスナイダー 氏によれば、ウィーバーさんはその5日後、頭がい骨骨折と脳出血で死 亡した。

この事故で注目すべき点は、アリゾナ州が当初のリコールで対象と された高湿度地域に含まれていなかったことだ。米運輸省道路交通安全 局(NHTSA)は18日、最近の1件の事故によりエアバッグの不具合 が高湿度地域に限定されない可能性が示されたことを受け、地域限定リ コールを容認してきた姿勢を転換し、全米規模へのリコール拡大を求め た。

バリエント・オートモーティブ・マーケット・リサーチのスコッ ト・アッパム氏の分析によれば、タカタは月間のインフレーター製造を 倍以上に増やし100万個としない限り、高湿度地域のリコール対象の全 車両の部品交換を来年7月1日までに終わらせるという目標を達成でき ない見通し。目標達成にはメキソコのモンクローバ工場の生産ラインを 4ないし5本増設する必要があるとし、「タカタの運転席と助手席の両 方のインフレーターの全米リコールを実施した場合、全世界で1800万台 強の車両が影響を受け、3600万セットを超えるインフレーターの交換キ ットが必要になろう」と同氏は語った。

原題:Takata Apologizes for Air Bag Flaw as Sixth Death Revealed (2)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE