バンカーのボーナス規制撤回を英国断念、逆効果抑制に注力へ

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バンカーのボーナスを固定給の2倍 までに制限する欧州連合(EU)の規制の撤回を求めEU司法裁判所に 訴えていた英政府は、同裁判所の高官が英国の主張に正当性がないとの 見解を示したことを受けてこれを断念、訴訟を取り下げた。

オズボーン英財務相は、訴訟継続による「税金の無駄遣い」はしな いと述べ、代わりに「出来の悪い規則」の影響を抑制することに今後は 政府の力を注ぐと言明した。英当局は規則がバンカーの報酬全体の上昇 につながる可能性があると考えており、オズボーン財務相は「ボーナス 以外の固定給も対象とした」基準の策定が必要になるかもしれないと述 べた。

バークレイズとHSBCホールディングス、ロイズ・バンキング・ グループ、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ (RBS)の英大手4行を含め30行余りの銀行が「役割ベース給」とい うものを導入してボーナス制限を迂回(うかい)しようとしてきた。4 行はEU司法裁の見解についてコメントを控えた。

欧州銀行監督機構(EBA)は10月に、役割ベース給は「大半の場 合」EU規則に違反しているとの判断を示しており、英銀はこれから、 報酬をめぐる当局との闘いを覚悟しなければならない。

オズボーン財務相とイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総 裁はEU規則について、逆効果を生む可能性があると批判している。英 国はボーナス規則がEUの権限を越えているとして昨年提訴した。

EU司法裁のニーロ・ヤーエスキネン法務官は20日、規則は報酬の 総額を制限するものではないため有効だとの見解を示した。法務官の見 解に拘束力はないが、EU司法裁は大半のケースで従う。

原題:Britain Abandons Banker Bonus Fight After EU Top Court Setback(抜粋)

--取材協力:Svenja O’Donnell、Richard Partington.

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