【債券週間展望】長期金利は低下余地探る展開、40年債入札には警戒感

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来週の債券市場で長期金利は引き続 き低下余地を探ると予想されている。一方、今週実施の20年債入札が低 調だったことから、市場では40年債入札に対する警戒感が出ている。

長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは21日に0.455%と約 1週間ぶり低水準を付けた。18日実施の20年債入札結果が低調だったこ とを受けて、いったんは0.515%まで上昇したが、その後は買いが優勢 となった。

来週は26日に40年利付国債入札が実施される。前回の7回債と銘柄 統合するリオープン発行となり、表面利率(クーポン)は1.7%に据え 置かれる見込み。発行額は前回債と同額の4000億円程度。

28日には2年利付国債の入札が予定されている。クーポンは0.1% に据え置きとなり、発行額は前回債と同額の2兆7000億円程度となる。

新発2年物の国債利回りは19日に初めてゼロ%を付け、これまで過 去最低だった0.005%を1カ月ぶりに更新した。短期国債市場では需給 逼迫(ひっぱく)を背景にマイナス金利幅が拡大している。2年債入札 もこうした影響を受けて順調に消化されるとの見方が出ている。

<市場関係者の見方>

◎パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
* 中期債には海外勢がドルをスワップした資金も流入、2年債入札がマ
イナス金利になる可能性もないわけではない
* 特に3年ゾーンの強さ際立つ、在庫がないところに買いが重なってシ
ョートが積み上がる
* 長期金利の予想レンジは0.43%-0.48%

◎DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー
* 40年債入札までは警戒感、通過後は年限長期化や日銀買いオペなど、
需給主導で金利は低下方向
* 選挙や増税延期などの材料が一巡したことも、需給に目を向けやすく
させそう
* 長期金利の予想レンジは0.43%-0.48%

◎三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループヘッド
* 超長期の需給はなお良好も、金利の絶対水準や相対価値からは買いづ
らくなってきた
* 26日の40年債入札は、30年債や20年債の入札と同様に警戒必要
* 長期金利の予想レンジは0.45%-0.50%
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