米ジャンク債引き受けブームが頭打ちか-引受業者数が減少

ジャンク(高利回り、投資不適格 級)債の引き受け業務を行う金融機関は急増していたが、その勢いは衰 えつつあるのかもしれない。

ブルームバーグの集計データによると、米高利回り債発行の引受業 者の数は2008年以降で初めて伸びが止まった。今後は利回り上昇に伴 い、引受業者の数は減少し、投資不適格級企業の借り入れコストが上昇 する公算が大きいと、調査会社ポルタレス・パートナーズ(ニューヨー ク)の銀行アナリスト、チャールズ・ピーボディー氏が指摘した。

同氏は電話インタビューで「発行件数は徐々に減少していく」と指 摘。「引き受けの規模は恐らくここから減少し、淘汰や撤退が増えるだ ろう」と述べた。

これまでのところ減少は小幅にとどまっている。ブルームバーグの データによると、今年これまでの高利回り債発行の引受業者は87社と、 過去最高だった前年同期の92社を下回っているが、依然として09年時点 の約2倍の水準にある。09年当時はバンカーが相次いで起業し、金融危 機で多額の損失や評価損を出して縮小しつつあったウォール街の金融機 関からビジネスを奪った。

それから5年経ち、状況は変わっている。中央銀行の刺激策を受 け、借り入れコストは過去最低に低下し、低格付け企業の起債規模は記 録的な水準に達した。現在は米金融当局が利上げに備える中、ジャンク 債投資家は不安を募らせている。

ジャンク債の引受業者は09年の43社からすでに2倍余りに増加した ため、市場は飽和状態に達したようだ。

原題:Junk-Bond Banking Boom Peaks as Firms Disappear From Deal List(抜粋)

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