FOMC議事録:当局者はインフレ期待の低下に警戒する必要

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米連邦準備制度理事会(FRB) が19日公表した連邦公開市場委員会(FOMC、10月28-29日開催)の 議事録によると、多くの政策当局者は国民のインフレ期待低下の兆候に 警戒すべきだとの認識を示した。

議事録では、「多くの参加者は、FOMCは中長期のインフレ期待 が下降方向にシフトする可能性があることを示す兆候に引き続き注意を 払うべきだと表明した」とし、「幾人かは、実際そうした事態が起きれ ば、経済成長が腰折れした場合に一層憂慮すべき状況になると指摘し た」と加えた。

また、FOMCメンバーは「インフレ期待がしっかりと抑えられた 環境の中で(人的)資源のスラック(たるみ)が減少し、インフレ率は 目標の2%に戻ると引き続き予想した」ことが示された。

FOMCがインフレ目標の基準としている個人消費支出(PCE) 価格指数は9月に前年同月比で1.4%の上昇にとどまった。これで目標 を29カ月連続で下回った。

国外の下振れリスク高まる

経済について議事録では、政策当局者らは「経済見通しがやや悪化 し、欧州や中国、日本については下振れリスクが高まったと指摘した」 と記された。

その上で、「国外の経済・金融情勢が一段と悪化した場合、中期的 な米経済成長は現在の予想よりも減速する可能性があるとの認識が示さ れた」と記述。

ただし、多くの参加者は国外の成長減速の米経済への影響は「極め て限定的だろう」と予想。理由として米経済における外国との貿易が占 める割合が「比較的小さい」ほか、ドル相場の変動の影響も「穏やか」 で、外需の鈍化は「当初懸念されていたほど深刻にはならない可能性が 高い」と説明した。

政策金利を「相当な期間」ゼロ付近で据え置くとの声明文の維持を めぐっては、幅広い議論が行われたことが示された。最終的には、利上 げのタイミングは今後入手する経済データに左右されることを強調する 文言を加えるという一部参加者の提案が採用された。

原題:Fed Officials Saw Need to Watch for Price Expectations Drop (1)(抜粋)

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