欧州は日本から学ばないと日本よりひどい苦境に-エラリアン

「日本のようにはならない」という 思い込みに裏付けられて、米国のエコノミストらが日本政府に景気低迷 脱却の方法を自信たっぷりに説いたこともあった。

しかし私が2011年に指摘したように、彼らはバブル後の経済立て直 しの難しさを過小評価していた。欧米が08年の金融危機後の低迷からい まだに完全脱却できていない今日、そこで聞こえる日本批判は以前ほど 自信満々ではない。

むしろ日本は、世界がそこから学ぶべき先生であり続けている。今 週は安倍晋三首相が消費税率引き上げの延期を決め、また一つの教訓を 示してくれた。7-9月(第3四半期)が予想外のマイナス成長とな り、日本経済がリセッション(景気後退)に逆戻りしたことが引き金 だ。

増税先送り決定は本質的に、景気の弱さが長引く国が、政府債務増 大の抑制を含めた複数の目標を追求するときに起こる混乱を反映してい る。日本はまた、経済に深く根付いた成長阻害要因を取り除くのがいか に難しいかも示した。

この警鐘は特に欧州に対して重要な意味を持つ。低成長とデフレリ スクに直面するユーロ圏は日本と同じような道を歩んでいるからだ。

もし欧米が日本の教訓から十分に学べなければ、幾つかの国は日本 以上の大問題に直面することになるだろう。日本のような社会的まとま りと集団意識、富のクッションのない国は、もっとひどい苦境に立つ可 能性が高い。

原題:Europe Must Pay Heed to Japan’s New Slide: Mohamed A. El-Erian(抜粋)

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