英中銀議事録:7対2で金利維持を決定、インフレ懸念も浮上

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イングランド銀行(英中央銀行)の 今月の金融政策委員会(MPC)では、7対2で政策金利を過去最低 の0.5%に据え置くことを決めた。多数派の一部が物価上昇圧力が高ま る可能性について懸念を表明し始めたことも、議事録で明らかになっ た。

19日公表された議事録によると、今月5、6両日のMPCで金利維 持を支持した多数派の「見通しに対するリスクバランスの見解は幅が大 きく広がった」。景気減速の可能性にあくまで注目する意見が出た一 方、スラック(たるみ)が想定以上に速いペースで減少しこれがインフ レをあおるリスクを指摘する声もあった。

多数派は「経済成長が想定以上に鈍化するリスクがある」とし、時 期尚早に金融政策を引き締めれば「経済が衝撃に対して脆弱(ぜいじゃ く)なままとなる」との見方を示した。一方で、「余剰能力の規模が想 定よりも速く減少するリスクがあり、それによりインフレ率が上昇して 2%の目標を上回る可能性がある」とも指摘したという。

議事録の内容は、カーニー総裁が四半期物価報告に関して12日の記 者会見で明らかにした下向きの見通しとはいささか対照的だ。同総裁は 世界経済の「低迷」と欧州の停滞を挙げて英成長率・インフレ率の見通 し下方修正を発表したため、投資家やエコノミストらは利上げ開始時期 の予想を変更した。

この日発表された議事録にはユーロ圏のほか、国内住宅市場が英景 気回復に及ぼすリスクへの言及があったが、同時に企業投資の伸びが 「上向き」で賃金上昇ペースが速まる兆候があるとした。

今月のMPCでも、マカファティー、ウィール両委員は経済状況が 正当化するとして政策金利の0.75%への引き上げを主張。労働市場での 圧力が高まるとみるべきだと述べたという。

原題:BOE Votes 7-2 as Some MPC Majority Raise Inflation Concerns (1)(抜粋)

--取材協力:Harumi Ichikura.

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