ソニー:エンタメ収益、スパイダーマンとゲーム映画化で改善へ

ソニーは「スパイダーマン」など人 気映画のシリーズ制作やプレイステーション(PS)のヒットゲームの 映画化で、映画分野で2018年3月末までに最大36%の増収を見込んでい る。18日の投資家向け説明会で明らかにした。

同社の発表資料によると17年度の映画分野の売上高目標は100億 ~110億ドル(約1兆1700億~1兆2800億円)、営業利益率は7~ 8%。14年度見通しの各81億ドル、6.6%から引き上げるとした。シリ ーズ映画や自動車レースゲーム「グランツーリスモ」など人気のPSゲ ームの映画化で観客を集める戦略だ。

約1年半前に米ヘッジファンドのサード・ポイントからエンタメ事 業の分離上場案を提示されたが、平井一夫社長はこれを拒否、エレクト ロニクス事業とともに一体的に事業再建にあたってきた。ただ、効率経 営は道半ばで、エンタメ事業の15年度末までのコスト削減目標を5000万 ドル上積みして3億ドルとした。

18日の説明会の冒頭で平井社長は、「一部ではエンタテインメント 事業をあくまで副業のようにとらえる動きもあるが、この事業は18年連 続で黒字の、ソニーグループの大きな柱の1つ」だと述べた。

同社の音楽分野の17年度目標は売上高が48億~52億ドル、営業利益 率は10.5~11.5%。14年度見通しは各48億ドル、9.8%としている。

音楽配信の転換

エンタメ事業を統括するマイケル・リントン氏によると、スマート フォンなど携帯型端末の普及で増加しているデジタル配信の需要が商機 を生み出している。

同社によると、17年にデジタル音楽・動画市場は13年比44%増の82 億ドル規模に急成長する見通しで、その6割を音楽ストリーミングや会 員制配信サービスが占める見込み。リントン氏は広告収入に頼る無料視 聴のビジネスモデルから会員制など有料サービスに転換することで増収 が見込めるとの考えを示した。

同社は25日にエレクトロニクス事業に関する投資家説明会を初めて 開催する予定だ。モバイル事業で新たな方向性が示されるとみられてい るが、平井社長は18日、モバイルについて「安定的な収益基盤を構築す ることが喫緊の課題」だと述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE