エルビスら今は亡きスターがよみがえる-新技術を駆使

「キング・オブ・ロックンロール」 と呼ばれた米歌手エルビス・プレスリーのフェイスブックの「いいね」 の数は約1240万、ツイッターのフォロワー数は約18万7000人に上る。最 近では女性歌手バーブラ・ストライサンドとのデュエットもリリースさ れた。ご存じのようにプレスリーは1977年にこの世を去っている。

これは、プレスリーらずっと昔に死去したセレブたちの復活の序章 にすぎない。ブルームバーグ・マーケッツ誌別冊の高級ライフスタイル 誌「ブルームバーグ・パースーツ」2014年年末号が報じている。

遺体を冷凍保存し生き返らせるのは依然としてSF(空想科学小 説)の世界の出来事だ。米歌手マドンナでさえ帝政ロシアの革命家、レ ーニンの遺体のように永久保存されることはなさそうだ。それでも、そ れ以外の可能性は残っている。ブランド戦略の第一人者、ジェイミー・ ソルター氏は、ラスベガスでプレスリーがホログラムで出演する「ライ ブショー」を計画している。ホログラムとは、レーザーを使って記録し た立体画像。ラスベガスでは今年、同様の方法でマイケル・ジャクソン がショーに登場した。「グラビアの女王」と呼ばれたべティ・ペイジ も、死去したセレブのエージェントを務めるマーク・レースラー氏によ ってホログラムでよみがえる見通しだ。

マスメディアの時代

他界したポップカルチャー全盛期のスターたちが前例のない成功を 収め、収入は存命当時を上回っていると、ソルター氏は説明する。同氏 はテクノロジーを駆使し、安らかに眠っているはずのスーパースターを よみがえらせて多額の利益を上げている新たなブランド戦略の旗手の1 人だ。

ソルター氏によると、往年のスターたちはインターネットが普及す る前の文字通りマスメディアの時代に最初にファンを魅了していること が利益につながる一因だという。マスメディアの時代に大衆の間で形作 られたスーパースターのイメージには、現代の方法ではほとんど太刀打 ちできないと同氏は語る。

さらに故人たちは、存命当時に関係者らを悩ませたブランドイメー ジを傷付けるような厄介事を引き起こすこともできない。ホテルの部屋 で薬物を摂取して昏睡(こんすい)状態に陥る(プレスリー)こともな ければ、恋人をウオツカの瓶で襲ったり(ミュージシャンのジミ・ヘン ドリックス)、コカインを吸引し自分自身に火を付けたり(俳優のリチ ャード・プライヤー)することもない。

セレブの人々を顧客に持つ臨床心理学者、ドナ・ロックウェル氏は 「故人は薬物を服用して自動車を運転し停車を命じられることもない。 評判に傷が付くことはない」と指摘した。

原題:Elvis Lives Again as Estates of Dead Celebrities Make Millions(抜粋)

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