「イスラム国」の死傷者が増加-シリアの町コバニで消耗戦

イスラム教スンニ派の過激派組織「 イスラム国」はシリアの町コバニでクルド人勢力と消耗戦を繰り広げて おり、イスラム国側の死傷者が増えている。人権団体やアナリストが明 らかにした。

シリア人権監視団の発表によると、コバニでの戦闘による死者はこ の2カ月で1150人を超え、このうち712人以上がイスラム国側だった。 ただ、この数字は第三者によって検証できていない。

より充実した装備を有するイラクのクルド人民兵組織ペシュメルガ が到着したほか、米軍を中心とする有志連合がイスラム国への空爆を続 けていることで、コバニで防戦に回っているクルド人勢力がイスラム国 側の攻撃を撃退し、コバニ北部および西部の前線で「小さな成果」を収 めた。シリア人権監視団のラミ・アブドゥラーマン代表が明らかにし た。

クルド人勢力は最近のコバニでの戦闘でイスラム国の司令官3人を 殺害した。トルコ国営のアナドル通信が17日、クルド人勢力の軍当局者 の話として伝えた。米軍は同日、コバニ周辺で14日以降に9回空爆した ことを明らかにしている。

アンカラにある中東戦略研究所のアナリスト、オイトゥン・オルハ ン氏は、イスラム国は「人員と武器」を失ってもコバニ周辺で引き続き 強い勢力を維持している可能性が高いと指摘。「支配下の地域で人材を 迅速に集めることが可能で、コバニで米国や有志連合と戦っていること によって世界中の過激派から支持を得ることができる」と説明した。

クルド人勢力のソラス・ハッサン報道官は、イスラム国が戦闘員の 死亡で失った兵力を周辺のアラブの村や町で集めた新兵ですぐに補充で きると話した。

原題:Islamic State Casualties Mount in Kobani Amid War of Attrition(抜粋)

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