NY連銀:長期失業者を除外すべきでない-スラックの測定で

米国の長期失業者は人口統計学的に みて短期失業者と同様であるため、労働市場のスラック(たるみ)を測 定する際に含めるべきだと、米ニューヨーク連銀の研究者らが指摘し た。

ニューヨーク連銀の研究者らは長期失業者に関する3部構成のブロ グの第1部で、失業者のこれら2グループでは性別や人種、教育、産業 の違いがわずかしかないと指摘。27週以上にわたり失業状態にある長期 失業者は25-54歳の年齢層であるケースが短期失業者より頻繁であるた め、労働人口から退出する可能性は低いことが示唆されていると分析し た。

研究者らは「長期失業者は短期失業者に比べて労働市場との結びつ きが低くはない。それどころか、労働市場との結びつきが最も強いもよ うである働き盛りの年齢層の割合は長期失業者のグループで最も大き い」と指摘した。

労働市場のスラックをめぐっては、長期失業者は労働市場に参加す る可能性が低く賃金に圧力をほとんどかけないないため、リセッション (景気後退)前の水準に回復している短期失業率の方がスラックを見極 める上でより正確な指標になるという意見もある。

ニューヨーク連銀の研究はこうした意見に反論するものだ。イエレ ン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が注目する労働市場の指標のう ち、長期失業者はリセッション前の水準に戻っていない弱い指標の1 つ。10月の長期失業者の比率は32%と、1948年以降の平均である15.2% の約2倍となっている。

原題:Long-Term Jobless Should Be Counted in Labor Slack, Fed Says(抜粋)

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