デフレの鬼、ニュースの中を徘徊-現実は09年より低リスク

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デフレという「鬼」が世界経済を脅 かしていることになっている。2014年の幕をこの言葉で開けたのは国際 通貨基金(IMF)のラガルド専務理事だ。

恐れは年の終わり近くまで続き、ブルームバーグ・ニュースの記事 を検証したところ10月には「Deflation」の文字列が1573本の記事に登 場していた。これは03年5月の2704本以降の最高で、過去10年の平均の 2倍。

デフレが言及されるのは欧州中央銀行(ECB)と日本に関連して だが、この脅威は本当のところどの程度大きいのだろう。答えは「大し たことはない」。03年に米国のインフレ低下でデフレ懸念が浮上したと き、IMFは各国・地域がどの程度デフレに陥りやすいかを測る指標を 作った。

IMFは11の基準を設け、各経済がそのうち幾つに当てはまるかを 検証した。インフレ率0.5%未満、需給ギャップが4四半期続いて2% 超のマイナス、自国通貨の4%上昇などが含まれる。

11年後の今年、パビリオン・グローバル・マーケッツのピエール・ ラポワント、アレックス・ベルフルール両氏がこの基準を世界経済に当 てはめてみた。14日のリポートによれば、各国・地域のスコアの平均 は27%で、13年初めよりは高いものの50%に近づいた09年や約40%だっ た03年に比べれば低い。

デフレの本家とも言うべき日本ですらそのリスクは18%と10年ぶり の低さ。ただ、ECBのドラギ総裁だけは安心というわけにいかないよ うだ。既に物価が下落しているスペインでは55%、フランスも同じ、イ タリアは46%だった。

新興市場については、中国とインド、ロシアが18%、ブラジル が27%となっている。

原題:Deflation Ogre Proves More Fairy Tale Than Fact in World Economy(抜粋)

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