米国株:ほぼ変わらず、日本の景気後退入り懸念が重し

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米株式相場はほぼ変わらず。M&A (企業の合併・買収)に絡み一部銘柄が買われた。一方で小型株が売ら れたほか、日本のリセッション(景気後退)入り懸念が重しとなった。 S&P500種株価指数は過去最高値で終了した。

医薬品メーカーのアラガンが上昇。同業のアクタビスはアラガンを 約660億ドルで買収することで合意した。油田サービスのベーカー・ヒ ューズも高い。同業ハリバートンが総額346億ドルで買収することで合 意した。一方、アニメ制作会社のドリームワークス・アニメーション SKGは下落。玩具メーカーのハズブロがドリームワークス買収を目指 して進めていた交渉は合意に至らずに終了したことが、事情を知る関係 者の話で明らかになった。

S&P500種株価指数は前週末比0.1%高の2041.32。一時0.3%安ま で下げた。ダウ工業株30種平均は13.01ドル(0.1%)上昇し17647.75ド ル。小型株で構成するラッセル2000指数は0.8%安と、3営業日続落と なった。

スタイフェル・ニコラウスの運用担当者、チャド・モーガンランダ ー氏は「本日の中心テーマは、世界的な成長減速が続いているとの強い 懸念だ」と指摘。「全般的に緩和的な金融政策が続くとの期待があり、 それがリスクテークをあおってきた」と述べた。

2四半期連続のマイナス成長

日本の7-9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率 で1.6%減と、2四半期連続のマイナス成長となった。事前予想はプラ ス2.2%成長だった。また前期(4-6月)の実質GDP成長率は年率 換算7.3%減に下方修正された。

10月の米鉱工業生産指数は前月比で低下。公益事業や工業、自動車 の生産が落ち込んだ。またニューヨーク連銀が発表した11月の同地区の 製造業景況指数は市場予想を下回る伸びにとどまった。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁はこの日、欧州議会で証言 し、見通しが悪化した場合にECBが取り得る行動の一つとして国債購 入を明示的に挙げた。証言の冒頭では、ECBだけでユーロ圏経済を立 て直すことは不可能だと強調し、政治の行動を求めた。

米国株「アンダーウエート」

JPモルガン・チェースは投資家に対し、米国株を売り、欧州株を 買うよう勧めた。同社は米国株の投資判断を「アンダーウエート」 (「売り」に相当)と、従来の「買い」相当から引き下げた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は5.1%上昇し13.99。先週は1.5%上げた。

S&P500種の構成銘柄でこれまでに四半期決算を発表した企業で は、80%で利益、60%で売上高がそれぞれ予想を上回った。

S&P500種の業種別10指数では4指数が上昇。公益、ヘルスケ ア、生活必需品関連の上げが目立った。

油田サービス3位のベーカー・ヒューズは8.9%高の65.23ドル。同 2位のハリバートンは11%下落し49.23ドル。

アクタビスは1.7%上昇し247.94ドル。アラガンは5.3%高の209.20 ドル。

ドリームワークスは14%安の22.31ドルとなった。

原題:U.S. Stocks Little Changed With S&P 500 at Record Amid Deals(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan.

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