消えたアルファの謎、犯人はFRBかアップルか-いや運用者か

アクティブ運用のファンドの今年の 成績はどうしてさえないのだろう。ウォール街のストラテジストらは最 近、この答えを求めてあれこれ計算し始めた。

集計の方法によりけりだが、アクティブ運用のファンドの少なくと も4分の3が今年はベンチマークとする指数のパフォーマンスを下回っ ているようだ。バンク・オブ・アメリカ(BOA)のストラテジスト、 サビタ・スブラマニアン氏は今月、ベンチマークを上回る成績のファン ドは18%しかないと指摘した。これは10年で最低だという。

一方バンガード・グループでは、低い手数料でベンチマークと同水 準のリターンを目指すパッシブ運用のファンドに記録的な資金が流入し ている。

ストックピッカー(銘柄を選ぶ人)の死を意味するようなこの現象 の最もありふれた説明は、次のようなものだ。すなわち、米金融当局に よる大量の流動性供給を受けて業界によるパフォーマンスのばらつきが 小さくなり、平均並みを上回りそうな銘柄の特定が難しくなった。

一方、ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトム・ リー氏は14日、もう一つの理論を打ち出した。アップルの責任、という よりアップル株を持たなかった運用者のせいだというものだ。時価総額 で世界最大の企業であるアップルの株価は今年41%上昇、S&P500種 株価指数の約4倍の上昇率となっている。平均で340ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)の今年のアンダーパフォーマンスのうち81.3 bpはアップル株を持たなかったことで説明できるという。33%上昇し たマイクロソフト株を持っていなかったことは36.2bpのアンダーパフ ォーマンスをもたらすとリー氏は計算する。

良いニュースは、リー氏らストラテジストが来年はアクティブファ ンド復活の年になると考えていることだ。

BMOキャピタル・マーケッツの主任投資ストラテジスト、ブライ アン・ベルスキ氏は9月に「アクティブ投資の時代がやってくる」とい うリポートを発表した。同氏によれば、異なる銘柄間の値動きの相関は ここ数カ月で低下し、過去の平均的水準を久しぶりに下回った。

「よりアクティブな銘柄選択のストラテジーが今後数カ月や数年の アウトパフォーマンスの鍵だ」と同氏は書いている。

くれぐれも、アルファ(市場の動きに関わらず運用者の手腕によっ て生み出されるリターン)を食い荒らす銘柄構成にはしないことだ。

原題:The Dog Ate the Alpha and Other Excuses for Why Your Fund Stinks(抜粋)

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