三井物:カナダやメキシコにも注目、米キャメロンに次ぐLNG調達

三井物産は、カナダやメキシコ、米 国西海岸からの液化天然ガス(LNG)調達に関心を示している。日本 を含めたアジア地域では中東産などと比べてより安価な北米産天然ガス の需要は高いと判断。事業参入を決めた米国からのLNG調達に加え て、新たに年間400万トン規模の供給量を確保したい考えだ。

エネルギー第一・第二本部戦略企画室の梅原薫室長がブルームバー グ・ニュースとのインタビューで明らかにした。他社と液化加工契約を 結び、三井物産が調達した天然ガスをLNGとして販売することを想定 している。多額の費用を要することなどから、新たな液化設備の建設・ 運営事業に参加するよりも、これらの地域での液化契約によるLNG調 達を優先させたい考えだ。

三井物産は米国ではセンプラ・エナジーの完全子会社キャメロン LNGに出資し、天然ガスの液化事業とLNGの販売事業に参入した。 同事業の最終投資決断を8月に実行した。2018年から年間400万トンの LNGを米から東京電力など日本を中心とする需要家に販売する計画。

梅原氏は「アジアの需要家は米国産ガス価格に連動したLNG調達 をさらに望んでいる」と指摘。カナダやメキシコ、米西海岸からの LNG調達により関心を持っているとして、新たに年間400万トン規模 の需要は十分にあるとの認識を示した。

11年3月の東日本大震災以降、国内では原子力発電の稼働が停止。 原発に代替する火力発電所向けの天然ガス需要が高まった。カタールや 豪州など既存のLNG供給源と比べて割安に調達できるとの見込みか ら、米国などからの調達に関心が高まっている。

三井物産はモザンビークの大規模LNG開発事業への参加について も来年3月までの最終投資決断、19年の生産開始を目指すなど、調達先 の拡大を進めている。

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