債券は反落、20年債入札低調で午後に下げ幅拡大-長期金利0.5%乗せ

債券相場は反落。前日の米国市場で 株高・債券安となった流れを引き継いで売りが先行し、20年利付国債入 札が低調な結果となったことを受けて午後に下げ幅を拡大した。長期金 利は3営業日ぶりに0.5%台に乗せた。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比14銭安の146円13銭 で開始した。午後零時45分の入札結果発表後に水準を切り下げ、一時 は42銭安の145円85銭まで下落。取引終了にかけてやや持ち直し、22銭 安の146円05銭で引けた。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、きょう は株式・外国為替市場が活発に取引している様子ではないと指摘。20年 債入札の結果については、「1カ月程度の期間で見れば日銀の買い入れ に次第に吸収されていくだろうが、目先はどうしても金利水準の低さに 意識が向いている。30年債と40年債には増発懸念もあるので、金利が下 がった局面では投資家の買いが鈍る」と話した。

日本相互証券によると、現物債市場で新発10年物国債の335回債利 回りは、前日午後3時時点の引値より2ベーシスポイント(bp)高 い0.49%で開始し、一時は0.515%と13日以来の高水準を付けた。午後 3時前からは0.505%で推移している。

20年物の150回債利回りは、入札結果発表後に6bp高い1.30%と3 営業日ぶりに1.3%台に乗せた後、1.285%で取引されている。

財務省がきょう実施した表面利率1.4%の20年利付国債の入札結果 によると、最低落札価格は101円55銭と市場予想102円05銭から大きく下 振れた。小さければ好調なテール(落札価格の最低と平均の差)は41銭 と2009年12月以来の大きさ。投資家需要の強弱を示す応札倍率は2.88倍 と前回の3.59倍から低下した。

20年入札結果について、大和住銀投信投資顧問の奥原健夫シニアフ ァンドマネジャーは、「非常に弱かった。超長期ゾーンのボラティリテ ィが上昇し、投資家のリスク許容度が低下していた。水準も低く、必要 以上に入札で手当てすることに慎重姿勢が強かったようだ」と話した。

SMBC日興証券の山田聡シニアクオンツアナリストは、低調な背 景として、20年や30年ゾーンのボラティリティの高さや入札時の利回り 水準の低さに加えて、あすは日銀決定会合の最終日で買いオペが実施さ れないことを挙げた。その上で、「きょうにも安倍晋三首相が消費再増 税の延期を表明するという特殊なタイミングだった影響もあったのでは ないか」と話した。

安倍首相は2015年10月の消費税率10%への増税延期と衆院解散につ いて大詰めの調整をする。解散の場合の衆院選は12月2日公示-14日投 開票となる見通し。首相は18日午後の記者会見で、当面の政治課題につ いて見解を示す。政府は円安対応を含めた経済対策の策定にも着手する 見通し。

17日の米国債相場は3営業日ぶりに下落した。米10年国債利回りは 前週末比2bp高の2.34%で引けた。米株式市場ではS&P500種株価指 数は同0.1%高の2041.22と最高値で終了した。18日の東京株式相場は大 幅上昇。TOPIXは前日比2.1%高で引けた。

--取材協力:赤間信行.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE