NY外為:ユーロが下落、ドラギECB総裁が国債購入に言及

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17日のニューヨーク外国為替市場で はユーロが主要31通貨の大半に対して下落。欧州中央銀行(ECB)の ドラギ総裁は刺激策に国債購入が含まれる可能性があることを示した。

円は対ユーロで反発。日本経済が予想外にリセッション(景気後 退)入りし、安全資産の需要が高まった。スイス・フランは対ユーロで 上昇。スイス中銀が上限とする1ユーロ=1.20フランに0.1%以内に迫 った。

クレディ・アグリコルの外為ストラテジスト、マーク・マコーミッ ク氏(ニューヨーク在勤)は「市場はユーロ売りの継続を望んでいる。 個人的には若干売られ過ぎだとみている」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルで0.6%下げて1 ユーロ=1.2450ドル、円は対ユーロで0.3%上げて1ユーロ=145円22 銭。円は対ドルで0.3%下げて1ドル=116円65銭。

円のドルとユーロに対する相対力指数(RSI、期間14日)は30を 下回る日が続いている。同指数が30を下回ると売られ過ぎを示唆する。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重指数による と、円は過去1カ月で7.1%下落。ユーロは0.3%安、ドルは2.4%上昇 した。

フランは対ユーロで上昇。スイス中銀が通貨上昇を阻止するために 介入するとの観測が強まった。

ドルは10月30日以降、円に対して約7%上昇した。日本銀行は10 月31日に追加緩和を発表したほか、年金積立金管理運用独立行政法人 (GPIF)が資産構成を変更し、債券は国内債を大幅に引き下げる一 方で外国債は11%から15%に引き上げると発表した。

日本のGDP

日本の7-9月期実質国内総生産 (GDP)速報値は前期比年率 で1.6%減。ブルームバーグ・ニュースによる事前調査の予想中央値は 年率換算2.2%増だった。前期(4-6月)の実質GDP成長率は前期 比1.9%減、年率換算7.3%減に下方改定された。

みずほ銀行のストラテジスト、シリーン・ハラジュリ氏(ニューヨ ーク在勤)は「これまでの動きが若干巻き戻されているようだ。ほとん どは利益確定だと思われる」と述べ、「今週発表される可能性が高い解 散・総選挙は、安倍首相の経済目標達成を狙った政策の再活性化を目指 すものとなるだろう」と続けた。

ドラギ総裁の発言

ドラギECB総裁は17日、欧州議会で証言。「他の非伝統的措置に はさまざまな 資産の購入が含まれる可能性があり、その一つは国債 だ」と明言した。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の外為オプションの店頭取引のうち、ユーロ・ドルが24% を占めた。ドル・円は28%となっている。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏はドラギ総裁が「欧州議会に対し、やるべき事を成し遂げるよう再 び圧力をかけた」と述べ、「量的緩和の織り込み具合はやや高まった」 と続けた。

原題:Euro Falls After Draghi Comments as Yen Rallies on Weak Economy(抜粋)

--取材協力:小宮弘子、Netty Ismail、Mariko Ishikawa、Lucy Meakin.

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