G20首脳宣言:GDP2兆ドル底上げ、成長のばらつきに対応

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20カ国・地域(G20)首脳会議は16 日、2018年までにG20全体の国内総生産(GDP)を2兆ドル(約230 兆円)引き上げることをうたった首脳宣言を採択して閉幕した。世界的 にまだら模様の経済成長と欧州のリセッション(景気後退)リスクへの 対応を図った。

G20はオーストラリアのブリスベンでの首脳会議終了後に宣言を公 表。首脳宣言は金融市場と地政学的緊張からの成長へのリスクに言及 し、世界経済の発展が需要不足で抑制されていると指摘するとともに、 景気浮揚に向け1000件近くの政策変更を提示。責任持って実行すると表 明した。

キャメロン英首相はG20閉幕後、「世界経済にはG20およびG20の 成長を脅かす幾つかの懸念される前兆が見られる」と発言。全てのG20 が貿易に関する合意も含め、「成長押し上げへの寄与で公約したことを 実行すれば成長は持続しよう」との考えを示した。

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は16日、ブリスベンで 記者会見し、低成長、低インフレ、高失業率、高債務という「ニュー・ メディオーカー(新たな平凡)」を回避するためにあらゆる手段を全て のレベルで用いるべきだとG20首脳に語ったと述べた上で、その手段に は「ユーロ圏で特に多く使われている金融政策だけでなく、財政政策と 構造改革、条件次第ではインフラが含まれる」と説明した。

首脳宣言によると、IMFと経済協力開発機構(OECD)はG20 の政策公約を検討し、G20全体のGDPを2018年までに2.1%押し上げ るとの見通しを示した。

AMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任者、シェーン・ オリバー氏(シドニー在勤)は「世界成長が依然遅れる中で、これは価 値ある目標だ」としながらも、「しかしこれらの措置の多くは完全実施 されない可能性があり、仮に実施された場合でも目標を達成できない恐 れがある」と指摘した。

G20首脳はまた、インフラ投資の加速に向け政府や民間、開発銀行 などの情報を共有する国際機関を4年の期限でシドニーに設立すること で合意した。

原題:G-20 Plans $2 Trillion Growth Boost to Uneven Global Economy(抜粋)

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