欧州の財政規律めぐる対立、G20成長合意取りまとめを阻害か

欧州はオーストラリアで今週末開催 される20カ国・地域(G20)首脳会議で、成長に向けた新たな公約を目 指しているが、財政規律をめぐる内輪もめが最大の難題となりそうだ。

世界各国の首脳はドイツが重視する財政規律へのこだわりに対して 不満を表明している。今週末に豪ブリスベーンで開催されるG20会議で は、欧州連合(EU)が求める民間投資促進と財政の行き過ぎ抑制を目 指した「包括的」成長戦略が検討されるが、EUの見解に最も公然と反 論しているのはユーロ導入国でもあるフランスとイタリアだ。EUから 歳出計画の見直しをあらためて迫られている両国にとって、財政規律の 重視はより幅広い目標の妨げとなる。

一方、ドイツと同国に同調する国は、EUの信頼性にとって財政規 律が不可欠だと主張している。ただ、ユーロ圏18カ国が最終的に財政赤 字を抑制できるかどうかにかかわらず、6年にわたる景気低迷でユーロ 圏の経済運営の評価は既に劣化している。世界経済の成長が弱まる中 で、欧州の財政規律重視の姿勢を他地域の国が許容し続ける余地は狭ま っている。

ピーターソン国際経済研究所のジェイコブ・ファンク・カークガー ド上級研究員は「欧州は世界的に見てここ数年は引き締め過ぎていた」 と指摘。ユーロ圏がそのスタンスを幾分緩めるとしても、「世界経済は の成長は鈍化しているため、下振れすればさらに問題になる」と述べ た。

原題:Europe’s Debt Fight May Undermine Push for G-20 Growth Agreement(抜粋)

--取材協力:Marco Bertacche、Lorenzo Totaro.

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