NY外為(14日):ドルが対円で7年ぶり高値-米統計に反応

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ニューヨーク外国為替市場ではドル が対円で上昇。一時7年ぶりの高値を付けた。米小売売上高の増加や消 費者信頼感の上昇で、米経済成長に対する楽観が強まった。

ユーロは上昇。円はドルに対し、週ベースでは下げを縮めた。今週 末には20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれる。ブラジル・レアルは 9年ぶり安値に下落。国営石油会社での汚職およびマネーロンダリング (資金洗浄)疑惑が嫌気された。スイス・フランはユーロに対し、週ベ ースで6週連続高となっており、中央銀行による介入の観測が浮上して いる。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「10月の米小売売上高は堅調な伸びを示した」 と指摘。「G20の会議を控えてやや慎重な動きが見られる。今回の会議 では円の下落に懸念を抱く新興国も一部含まれる」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対し前日比0.5%高の 1ドル=116円29銭。一時116円82銭と、2007年10月以来の円安・ドル高 水準となった。対ユーロでは0.4%下げて1ユーロ=1.2525ドル。ユー ロは対円で0.9%上昇し1ユーロ=145円67銭。

ブルームバーグ相関加重指数によれば、ドルは今年に入り8%上昇 と、先進10カ国通貨の中で最大の値上がり。一方でユーロは2.6%安、 円も3.3%下げている。

レアルは0.5%安の1ドル=2.6016レアル。ブラジル石油公社(ペ トロブラス)は、汚職スキャンダルの影響で元幹部に2人目の逮捕者が 出る中、決算発表を1カ月遅らせることを明らかにした。

フェイエル・コレトラの外為トレーダー、マリオ・バティステル氏 は「多くの海外投資家、そして国外に資金を持つブラジルの国内投資家 さえも、ペトロブラス株を売り、レアルをドルに換えている。これがレ アルには圧力となっている」と指摘した。

円の値下がり

円は週間ベースで4週続落。最近では消費増税をめぐる議論が円の 押し下げ要因となっている。

毎日新聞は安倍晋三首相が来週中に記者会見し、消費税引き上げ延 期を表明すると報じた。情報源は明示していない。報道では、首相は衆 院解散を決定した理由についても説明するとしている。

日本銀行による10月31日の追加緩和決定などに反応し、円は下げを 拡大している。

オーストラリアのブリスベーンで開かれるG20首脳会議では、円安 も議論の対象になる可能性がある。

米小売売上高

米商務省が発表した10月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比0.3%増加。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想中央値は0.2%の増加だった。

みずほフィナンシャルグループの米為替セールス責任者、ファビア ン・エリアソン氏(ニューヨーク在勤)は「クリスマスが近づく中、小 売売上高の数字は明るさが増してきている」とし、「依然として、ドル は対円で上値余地がある」と続けた。

11月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は89.4と、前月の86.9から上昇し、2007年7月以来の高水準 となった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は87.5 だった。

原題:Dollar Gains to 7-Year High on Retail Sales, Consumer Confidence(抜粋)

--取材協力:大塚美佳、Netty Ismail、Kevin Buckland、Filipe Pacheco、Paula Sambo、Lucy Meakin、Rachel Evans.

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