著名投資家で資産家のウォーレン・ バフェット氏は、米国の税制をうまく利用して得する方法をわれわれに 再び教えてくれたようだ。

米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイの会長を務めるバフェ ット氏が、値上がりした保有株と交換で事業を買収する取引をまとめた のはこの1年で3回目となる。「キャッシュリッチ・スプリットオフ」 と呼ばれる手法を用いることで、公開市場で株式を売却した場合に生じ るキャピタルゲイン(有価証券売却益)課税の負担を回避できる。

バークシャーは13日、米プロクター・アンド・ギャンブル(P& G)の電池部門デュラセルの買収で合意したと発表。バークシャーが保 有する約47億ドル(約5440億円)相当のP&G株と交換する形で買収す る。

バフェット氏がP&Gの株式を市場で売却すれば、約3億3600万ド ルの課税ベースに対して通常35%の税率が適用されるため、株式交換 で10億ドル余りを浮かせる効果が期待できる。P&Gにとっても売却に 伴う課税額を減らせるメリットがある。

バークシャー株を保有するクック・アンド・バイナム・キャピタ ル・マネジメントの共同創業者であるリチャード・クック氏は「35%の キャピタルゲイン課税の負担を取り除くことで、バークシャーはより魅 力的な価格で今回の取引実行が可能になった」と指摘した。

原題:Buffett Seen Saving More Than $1 Billion in Taxes With P&G Swap(抜粋)

--取材協力:Lauren Coleman-Lochner.

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE