日本株4連騰で連日の高値、増税延期観測-不動産、住宅上げ

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東京株式相場は4連騰、TOPIX は終値で2008年6月以来の1400ポイントを回復した。消費税増税の延期 観測が強く、国内景気への好影響を見込み不動産株が業種別上昇率でト ップ、業績増額と株主還元姿勢が評価された積水ハウスなど住宅関連銘 柄が高い。為替の円安を受け電機、精密機器など輸出関連株も堅調。

TOPIXの終値は前日比10.90ポイント(0.8%)高の1400.41、 日経平均株価は98円4銭(0.6%)高の1万7490円83銭。両指数は連日 で年初来高値を更新した。

アムンディ・ジャパンの吉野晶雄チーフエコノミストは、消費税増 税が延期なら「少なくとも1年半は5.5兆円が家計から吸い上げられる 必要がなくなり、景気にはプラス」と指摘。海外投資家らは衆院が解散 し、「安倍政権が向こう4年間しっかりとやっていけば良いとみてお り、海外勢のポジティブな見方は株式市場のドライビング・フォースと なる」と話した。

政府は、2015年10月に予定する消費税率10%への引き上げを延期す る方向で最終調整する、と14日付の日本経済新聞朝刊が報じた。ことし 4月の8%への引き上げに伴う影響で景気がもたつく中、再増税による 経済情勢の悪化を懸念、安倍晋三首相が来週に決断するという。

この日の日本株は続伸して始まった後、25日移動平均線からの乖離 (かいり)率などによる過熱感、週末を控えた持ち高調整売りに押さ れ、午前中ごろに日経平均は一時90円以上下げた。ただ、根強い増税延 期観測を背景に売り圧力も限られ、午後後半は再度上昇基調となった。 来週17日には、増税延期の焦点になる7-9月期国内総生産(GDP) の発表も控える。

きょうのドル・円相場はおおむね1ドル=115円80銭-116円20銭付 近で推移、前日の東京株式市場の終値時点115円74銭から円安方向に振 れた。特に、株高基調が強まった午後2時以降に円安傾向が強まり、一 時116円29銭と7年ぶりの円安水準を更新。株高・円安の好循環にな り、輸出セクターの精密機器株などが一段高となった。

一方、きょうの取引開始時は株価指数オプション11月限の特別清算 値(SQ)算出で、ブルームバーグ・データの試算によると、日経平均 型で1万7549円60銭と前日の日経平均終値を156円81銭上回った。

東証1部33業種は不動産、金属製品、精密、電気・ガス、空運、海 運、ゴム製品、建設、非鉄金属など32業種が上昇。前日のニューヨーク 原油先物が4%近く続落し、10年9月来の安値を付けた影響で石油・石 炭製品の1業種のみ安い。

売買代金上位ではホンダやケネディクス、三井不動産、富士重工 業、住友不動産、三菱地所、ソニー、TDK、ジャパンディスプレイ、 任天堂、イオンが上昇。積ハウスや大和ハウス工業、LIXILグルー プなど住宅・住設機器株も上げ、メリルリンチ日本証券が目標株価を上 げたアルプス電気も買われた。

一方、三井住友フィナンシャルグループ、リクルートホールディン グス、アイフル、コロプラ、伊藤忠商事、東京エレクトロンは下落。東 証1部の売買高は29億5471万株、 売買代金は3兆3038億円。値上がり 銘柄数は1148、値下がり556。

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