債券は上昇、日銀オペ25年超増額で超長期大幅高-短国マイナス金利も

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債券相場は上昇。日本銀行が国債買 い入れオペで残存期間25年超を増額したことを受けて、30年債や40年債 などの超長期ゾーンが大幅高となり、相場全体を押し上げた。

長期国債先物市場で中心限月の12月物は前日比3銭安の146円05銭 で開始した。午前10時10分の日銀オペ通知後に水準を大きく切り上げ、 午後の取引開始後には146円39銭まで上昇した。その後は上げ幅をやや 縮め、結局は15銭高の146円23銭で引けた。

BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、「債券 市場は消費再増税の延期を消化して売り圧力が減退した」と話した。 「財政の信認が問われた格好だが、日銀の国債買い入れが需給をサポー ト。10年債利回りの0.5%は心理的なポイント」との見方も示した。

日本相互証券によると、現物債市場で新発10年物国債の335回債利 回りは前日午後3時時点の引値と同じ0.495%で開始。その後は水準を 切り下げ、一時は0.465%まで低下。午後3時前後からは0.475%で推移 している。

2年物の346回債利回りは1.5bp低い0.015%と4日以来の低水準。 3カ月物の短期国債利回りが、短国買い入れオペの大幅減額を受けてマ イナス0.065%まで下げた影響を受けた。20年物の150回債利回りは4bp 低い1.23%まで低下した。30年物の44回債利回りは一時8bp低 い1.415%と4日以来の低水準を付け、その後は1.435%。40年物の7回 債利回りは8bp低い1.575%まで低下した。

三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループヘッド は、30年債利回りの大幅低下について、「日銀オペでの買い入れ額が少 ないと言われ、今後の増発懸念もあって、ずっと嫌われてきた。増発懸 念は残るものの、今回のオペ増額でいったん金利低下のステージに入り そうだ」と話した。

日銀がきょう実施した総額1兆5000億円の長期国債買い入れオペ結 果によると、残存1年超3年以下の応札倍率は2.35倍と前回と同じ。3 年超5年以下は1.84倍に低下。10年超25年以下は2.19倍と、6月のオペ 運用変更後で最低だった前回の1.57倍から上昇。買い入れ額が1600億円 と400億円増額された25年超は3.42倍と、前回の2.60倍から上昇した。

14日付の日本経済新聞は、政府は2015年10月に予定する消費税 率10%への引き上げを延期する方向で最終調整すると報じた。

DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー は、来週の債券市場について、消費増税の先送りと解散総選挙の織り込 みはほぼ終了したとし、「需給要因主導で金利は低下」と予想する。 「金利水準からすると18日の20年債入札は警戒されるところだが、今週 半ばのポジション調整で、かなり警戒感が緩和された。もともと日銀の 買い入れがある上、11月はベンチマークの年限長期化があるため、需給 が良い月だ」と説明した。

--取材協力:酒井大輔.

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