トレーダーが待望、「相当期間」がFOMC声明から消える日

短期金利をゼロ付近に「相当期間」 維持するという一言が米連邦公開市場委員会(FOMC)声明から消え る日を、エイドリアン・アバー氏は待望している。

BNPパリバのG10金利トレーディング責任者の同氏は2008年以 来、金融当局に押さえつけられて生きてきた。FOMCは資産購入に加 えてこのようなフォワードガイダンスを活用して、長短両方の利回りに 下方向の強い圧力を加えてきた。しかし景気が回復し完全雇用に近づい た今、ガイダンスをやめる時がきているかもしれない。

「市場に自由に金利を決定させないのは介入主義だ。ボラティリテ ィがその犠牲者だ」とアバー氏は10月の雇用統計が発表された今月7 日、BNPのトレーディングフロアでインタビューに答えて語った。

同氏が求めている回答が、12月に得られるかもしれない。イエレン 連邦準備制度理事会(FRB)議長は正常な金融政策への回帰に向け2 つの通過点をクリアした。9月には修正した出口戦略を発表、10月には 量的緩和(QE)第3弾を終了させた。次は2006年以来の利上げという 大仕事が待っている。ガイダンスの中止はその第一歩だ。

次回FOMCは12月16、17両日。FOMCが3月から使ってきた 「相当期間」を引退させる適切なタイミングではないかとエコノミスト たちはみている。

10月の失業率は5.8%。FOMCメンバーらが完全雇用と見なすの は5.2-5.5%。労働省の発表とともにBNPのトレーディングフロアで は歓声が上がった。とはいえ、ボラティリティはまだ低いままだ。米国 債のボラティリティを示すバンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリ ンチのMOVE指数は同日66.6ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)と10月9日以来の水準に低下した。

原題:Retiring ‘Considerable Time’ Phrase Supported Inside Fed and Out(抜粋)

--取材協力:Catarina Saraiva.

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