米国で牛飼育数減少、牛肉だけでなく牛革製バッグも値上がり

米国での牛の飼育数減少に伴う値上 がりに驚いているのは牛肉好きの人々だけではない。牛の飼育数の減少 は、高級車の内装やハンドバッグ、靴、犬の首輪などに利用される牛革 の供給が圧迫されることを意味する。

犬用の首輪と引き綱のメーカー、米オーバーン・レザークラフター ズのアニタ・ダンゲイ社長は「ここ数年間の値上がりはすさまじい」と 指摘する。同社の牛革コストはここ2年間に83%上昇し1フィート (約30.5センチ)当たり8.25ドル(約955円)となった。同社長は「追 い付くのが困難だ」と述べ、同社が製品価格を最大10%引き上げ、少な くとも30年ぶりの大幅値上げを実施せざるを得ないことを明らかにし た。

牛は主に牛肉生産のために飼育されるが、1頭分の牛革でカウボー イブーツ11足、フットボール球20個、または乗り物などのバケットシー ト1枚が製造可能だ。飼料コストが過去最高水準に達していることに加 え、ここ約10年間の干ばつの影響により、米国の今年の年初時点の牛の 飼育数は1951年以来の低水準となった。一方、米国人の皮革製品と革製 バッグへの支出は少なくとも14年ぶりの高水準に達している。

米国産牛肉は今年、過去最高値に達したが、牛革も大きく値上がり している。牛革価格は11月8日までの1年間に17%上昇し122.30ドル と、政府が集計を開始した1998年以降の最高に達した。

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