息子が消えたとは信じられない-メキシコ学生失踪、父の思い

マリオ・ゴンサレスさんが息子のセ サルさんと最後に話したのは9月26日だった。大学生のセサルさんは学 校生活が楽しいと話していた。その数時間後、セサルさんは他の学生 ら42人と共に姿を消した。

同じ大学の学生が安全上の理由から匿名を条件に明らかにしたとこ ろによると、父親と話した後、セサルさんは大学での学費の一部に充て る資金集めのためバスで2時間をかけてイグアラ市に向かった。同市で は、ホセ・ルイス・アバルカ市長がこの日の夜に妻とイベントを計画し ていた。ムリジョ連邦検察庁長官によると、同市長は警察当局に対し、 学生によるデモが発生しないことを望んでいたと話した。

ムリジョ長官の予備調査によって明らかになったその後に起こった 出来事はあまりに恐ろしく、ゴンサレスさんは信じたくないと語る。

ムリジョ長官が今月7日、記者団に説明したところによると、地元 警察がアバルカ市長の指示に従って真夜中ごろに学生たちを拉致し、麻 薬組織「ゲレロス・ウニドス」のメンバーに引き渡した。メンバーらは その後、学生らが全員殺害され死体は埋め立て地でタイヤやガソリンと 共に少なくとも12時間にわたって焼かれた上、燃え残りは近くの川に捨 てられたと供述した。

「彼らが学生43人を消し去ってしまったなどと信じられない。最悪 なのは、この事件を引き起こしたのが犯罪組織ではなく市当局だったこ とだ」。ゴンサレスさん(49)は3日、そう語った。

ムリジョ長官によれば、当局は川で発見された死体の一部との DNAの照合ができていないため、43人は引き続き行方不明とされてい る。検察庁によると、メキシコでは麻薬撲滅キャンペーンが展開されて いる8年間に、今回の学生たちのほか約2万2000人が行方不明となって いる。

原題:Dad’s Disbelief Over Son Disappearing Shows Mexico Reeling (1)(抜粋)

--取材協力:Brendan Case、Matthew Bristow、Charlie Devereux、John Quigley、Randall Woods.

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