「経済博士」の銅、原油安が示唆するより健全な経済成長指摘

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景気指標とされる銅は、世界経済の 健全性がそれほど悪化していない可能性を示唆している。

北海ブレント原油価格が6月に付けた今年のピークから29%下落し 4年ぶりの安値を付けたのは国際的な需要後退の兆しだとの見方が、悲 観論者らの間で広がっている。一方、銅価格の最近の下落は、2010年以 降の景気鈍化の際の下落率である18%の半分程度にとどまっている。

英バークレイズの資産配分担当責任者、キース・パーカー氏(ニュ ーヨーク在勤)はロンドン金属取引所(LME)の銅相場の7%の下落 について、世界経済は持ちこたえ間もなく勢いづく可能性を示唆してい ると指摘する。

銅はウォール街の市場関係者の間で長期にわたり「経済博士」のよ うな景気指標と見なされてきた。銅はパイプやワイヤなどの多くの物の 原料となるため世界の生産動向を的確に示すと考えられているからだ。

バークレイズによれば、今年初めに銅相場が下落した後、世界景気 は減速した。最近の下落は世界の経済成長率が来年3.5%となり、今年 の見通しである3.1%を上回ることを示唆していると、同行は指摘す る。これは、ブルームバーグ・ニュースが実施したアナリスト調査の成 長率予想(中央値)である来年2.9%、今年2.4%をそれぞれ上回る。

07-08年と11年初めには原油に対する銅の価格比率が低下し、その 後株式相場は下落。09年にこの比率が回復した際には株価も上昇した。

パーカー氏は「ブレント原油に対する銅の価格比率が著しく上昇し ているため、世界の経済成長は回復するはずだ。価格比率は歴史的に見 て成長率の回復と相関性がある」と述べた。

原題:Dr. Copper Points to Stronger Growth Than Oil’s Plunge Suggests(抜粋)

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