三井住友F:今期純利益予想を7000億円に上方修正も本業不振

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三井住友フィナンシャルグループ は2015年3月期の連結純利益予想を7000億円に上方修正した。従来予想 は6800億円だった。4-9月期の株式投信などの売却益約1000億円や与 信コストの改善が押し上げ要因となった。ただ、本業の貸し出し業務は 低金利や景気回復の遅れから伸び悩んでいる。

東証で13日開示した。通期予想は前期実績の8354億円に比べ16%の 減益となる。ブルームバーグ・データによるアナリスト18人の予想平均 値7450億円をやや下回った。4-9月の純利益は前年同期比5.2%減 の4795億円だった。前期に比べて株式関連の利益や投資信託の販売手数 料が減少した。

みずほ証券の西原里江シニアアナリストは、日銀の追加金融緩和を 受けて三井住友Fなどの金融機関は今後、「株式など市場関連収益の増 加や投資商品販売の拡大が期待できる」とみている。一方で、本業の預 貸業務では「市場金利がじわじわ下がり、利ざやの縮小が続く」ことを 懸念材料に挙げた。

三井住友Fの4-9月(上半期)の連結粗利益は前年同期比4%減 の1兆4501億円。貸出利息など資金利益が2.1%減の7636億円、投信販 売手数料など役務取引等利益が5.8%減の4615億円、国債売買益を含む その他業務利益が18%増の1392億円だった。国内預貸金利ざや(銀行単 体)は1.31%と同0.09ポイント低下した。

追加緩和

与信関係費用は取引先企業の業績改善などを受けて888億円の戻り 益だった。不良債権比率は9月末(銀行単体)で1.08%と過去最低とな った。海外資産がドル高・円安の影響で拡大したことも、プラスに働い た。日銀は10月31日、長期国債の買い入れ拡大などの追加緩和策を決め た。これを受け日経平均株価は上昇傾向を強めている。

三井住友Fの宮田孝一社長は決算会見で追加緩和の影響について、 「金利は下限まで下がっており、景気が良くなり貸し出しが多くなって いく」と銀行収益の下支え要因になると指摘。ただ、「厳しい状況はま だしばらく続く」とし、海外融資の拡大や、手数料ビジネスなど非金利 収益を伸ばしていく必要性を強調した。

上半期の株式等損益は530億円の利益だったが、前年同期より75億 円減少した。同期間に東証株価指数(TOPIX)は10%上昇したが、 前年同期の15%には及ばなかった。子会社のSMBC日興証券の上半期 決算は42%減の240億円と伸び悩んだ。

三菱UFJフィナンシャル・グループとみずほフィナンシャルグル ープは14日に4-9月期決算を発表する予定。

--取材協力:谷口崇子.

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