タカタ製エアバッグ車で新たに死者-ホンダは17万台リコール

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ホンダはタカタ製エアバッグの不具 合で新たに世界で17万台をリコールすると発表した。マレーシアでは運 転者が死亡していたことも明らかにした。

ホンダ広報担当の安藤明美氏は13日、7月にマレーシアで事故によ り運転者が死亡し、タカタ製エアバッグの異常展開が原因と話した。こ の装置を製造した工場は現在、閉鎖されているという。

タカタ製エアバッグの不具合と関連性があるか、その疑いがあるホ ンダ車での死者は計5人となった。安藤氏によると、米国での2人の死 者と、今回のマレーシアの死者1人はこの不具合によるもので、そのほ か米国での2人の死者については関連性を調査中という。

ホンダは13日、国内で2車種、計約7万台のリコールを国土交通省 に届け出た。発表資料によると、国内の対象車は「ザッツ」と「フィッ ト アリア」。リコール原因はエアバッグのインフレータ(膨張装置) の不具合で、ガス発生剤充てん後の吸湿管理が不適切なため、エアバッ グ展開時にインフレーター内圧が異常上昇し、容器が破損して飛び散る 恐れがあるという。

今回の世界17万台のリコールは5車種が対象。内訳は日本のほか、 欧州で約3万台、アジア大洋州で約4万1000台、中国で約2万2000台な ど。安藤氏によると、不具合のあったタカタ製品は、米ジョージア州ラ グランジェの工場で製造されたもの。リコール対策費用について、安藤 氏はコメントを控えた。

ホンダでは、タカタ製エアバッグの不具合によるリコールが今回の ケースを加え、これまでに計620万台弱となった。

タカタの高田重久会長兼最高経営責任者(CEO)は同日、ホンダ のリコールに関連して声明を発表し、マレーシアでの死亡事故について ご冥福をお祈りするとともに、ユーザーや株主など関係者に対して深く お詫びするとした。今回のリコールには全面的に協力し、品質管理体制 の強化を図り、再発防止に取り組むともしている。

NYT報道に反論

エアバッグ問題の渦中にあるタカタは13日、04年に実施したエアバ ッグのテストについて、自動車のリコール原因となった不具合とは別の 問題で実施したとし、先週の米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の 記事に反論した。

NYTは、タカタが04年にエアバッグの破裂が伝えられた後、廃棄 場から回収した50のエアバッグをテストしていたとし、一部のエンジニ アは修理の可能性について作業を開始したほか、検査技師に対してテス トのデータの除去などを指示していたと伝えた。

報道内容は事実と異なる

タカタは電子メールの発表資料で、インフレータの破裂の問題と全 く別のクッション断裂に関連した問題で、米運輸省道路交通安全局 (NHTSA)の要請により「緊急の」エアバッグ実験を実施したと説 明。その結果をもみ消したり、隠したりしていないと指摘した。広報担 当アルビー・バーマン氏が同日送付した資料で、タカタは「NYT紙の 記事は時期と目的が異なる複数の出来事を混同しており、従ってその内 容は真実とは全く異なる」とした。

NYT紙の報道を受け、米上院議員2人は司法省に対し、タカタの 刑事捜査に踏み切るよう求めた。

米国では、NHTSAが10月下旬、タカタ製エアバッグ関連の自動 車リコール問題で、部品の速やかな交換が必要とする対象台数を780万 台へ大幅に拡大している。

一方、タカタ経営企画本部IR部バイスプレジデントの佐野仁氏 は13日の電話取材に対して、米子会社がニューヨーク州南部地区連邦地 方裁判所の連邦大陪審から、エアバッグ製品の不具合等に関する書類を 提出することを求める召喚令状を受け取ったことを明らかにした。

--取材協力:Craig Trudell、Ma Jie.

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