ブラックロックあればPIMCO無用-運用成績7%に1155億円

世界最大の資産運用会社である米ブ ラックロックは先週、約100人の運用アドバイザーを集めてニューヨー クでイベントを開催した。同社の米州債券共同責任者であるリック・リ ーダー氏は、高齢化したベビーブーマー世代が債券投資の安定を求める 状況で、金利が今後も低水準にとどまるとの見通しを明らかにした。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) に預けていた顧客の資金をリーダー氏が運用するファンドに移した方が よいとラリー・グレーザー氏を納得させるには、この話だけで十分だっ た。

PIMCOの代名詞的存在として40年以上も君臨した共同創業者ビ ル・グロース氏が9月に突然退職した後、同氏が運用していた最大ファ ンドの「PIMCOトータル・リターン」は、かつてない大量の資金流 出に見舞われた。同種のファンドで最も優秀な運用成績を誇るリーダー 氏の「トータル・リターン」は逆にその恩恵を受け、10月だけで2007年 以来で最大となる10億ドル(約1155億円)を上回る資金が流入した。

ボストンに本拠を置くメイフラワー・アドバイザーズのマネジング パートナーであるグレーザー氏は、約20億ドル相当の顧客資産の一部を PIMCOからブラックロックに移した。同氏はブラックロックのイベ ントについて、「かなり大量の資金が動く状況で、彼らは立派な運用成 績を残している」と語った。

リーマン・ブラザーズ・ホールディングスで21年間勤務したリーダ ー氏は、ブラックロックのローレンス・フィンク最高経営責任者 (CEO)が09年に採用。翌年にはアクティブ債券戦略を統括する最高 投資責任者(CIO)に就任した。

リーダー氏によれば、ボブ・ミラー氏と共同で運用するトータル・ リターン(運用資産額41億ドル)は、ファニーメイ(連邦住宅抵当金 庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が保証する住宅ローン 担保証券(MBS)の比重を今年増やし、ポジションのかなりの部分を 入れ替える戦術でリターンを押し上げている。

ブルームバーグが集計したデータによれば、リーダー氏の過去1年 の運用成績はプラス7%と、同種の41の債券ファンドの中で最も高い。 運用資産額1710億ドルのPIMCOトータル・リターンはプラス3.6% にとどまっている。

原題:BlackRock Takes Pimco Assets With No. 1 Rieder Fund: Mortgages(抜粋)

--取材協力:Mary Childs.

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