欧州株:下落、銀行株に売り-ウクライナ情勢の緊迫化も警戒

12日の欧州株式相場は下落。銀行株 の下げが目立った。ロシアの部隊が重火器とともにウクライナに侵入し ていると北大西洋条約機構(NATO)が明らかにしたことも注目され た。

銀行株が安い。外国為替市場の指標レート操作疑惑をめぐり、米 英・スイス当局が英HSBCホールディングスやロイヤル・バンク・オ ブ・スコットランド・グルーープ(RBS)、UBSなど銀行6行に制 裁金を科したことが要因。今回の和解合意に加わらなかった英銀バーク レイズは2.2%下落。イタリアのエネルを中心に公益事業株も値下が り。第3四半期利益がアナリスト予想以上に落ち込んだことが嫌気され た。

ストックス欧州600指数は前日比1.1%安の335.09で終了。年初来安 値を付けた先月16日から前日まで同指数は9.3%上げていた。日本銀行 が10月末に予想外の追加緩和に踏み切ったり、ボーダフォン・グループ やカールスバーグなどの業績が予想を上回る内容だったことが背景にあ る。

アッシュバートン(英ジャージー)の投資マネジャー、ベロニカ・ ペクラナー氏は「欧州株は先月の安値から大きく戻したことから、投資 家はポジションを見直している」と発言。さらに「不透明感がややあ り、ウクライナ情勢もこの一因だ。20カ国・地域(G20)首脳会議を控 え、銀行セクターに対するネガティブなセンチメントもある。同会議で は自己資本規制が協議される」とも述べた。

12日の西欧市場では18カ国全てで主要株価指数が下落。英 FTSE100指数が0.3%安となったほか、仏CAC40指数は1.5%、独 DAX指数は1.7%それぞれ下げた。イタリアのFTSE・MIB指数 は2.9%の大幅安。

ロシア部隊のウクライナ侵入をNATOが指摘したことに対し、ロ シア国防省は侵入を否定したと国営ロシア通信(RIA)は報じた。ド イツ当局者が今週明らかにしたところによると、オーストラリアのブリ スベーンで15日から2日間の日程で行われるG20首脳会議で、シャドー バンキング(影の銀行)に対する規制などが協議される。

原題:European Stocks Fall Amid Bank Slide, Escalating Ukraine Tension(抜粋)

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