シェールブーム、石油供給への脅威を覆い隠している-IEA

米国のシェールブームによって、中 東の混乱やウクライナ問題、北米以外の非在来型原油生産の難しさなど 世界の石油供給にとっての脅威が覆い隠されている。国際エネルギー機 関(IEA)が指摘した。

IEAは12日公表した「世界エネルギー見通し」で、「石油市場は 短期的には十分な供給が見込まれるが、比較的少数の生産国への依存度 が高まる中で、今後待ち受ける課題をうやむやにしてはならない」と指 摘した。

IEAは、新興国における輸送燃料や石油化学製品への需要を背景 に、世界の石油消費量が2040年には日量1億400万バレルと13年の9000 万バレルから増えると予想。需要の伸びを満たし、油田を確保するた め、30年代までには年間9000億ドル(約100兆円)程度の投資が必要に なると試算している。

米国の非在来型油田の産油量が世界需要を上回るペースで伸びつつ あるとの懸念から、原油価格は今月に入り4年ぶり安値を付けた。最近 の相場下落は石油業界への投資を脅かしている。目先の見通しは良好だ が、北米以外で大きな資本を必要とする地域の開発はリスクにさらされ ているとIEAは分析した。

石油・ガス生産は政治的リスクにも直面している。IEAはウクラ イナ問題で制裁を科されているロシアに言及。さらに、低コスト石油の 供給地として中東地域に過度に依存することに警戒感を示した。

原題:Shale Boom Masks Multiple Threats to World Oil Supply, IEA Says(抜粋)

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