上海株のディスカウントが消滅-ぬれ手で粟の利益残らず

上海の株式市場で、ぬれ手で粟の利 益はすでに稼ぎ尽くされた。

17日に始まる上海と香港の証券取引所の相互注文取り次ぎにより、 外国人投資家にこれまでにない本土株へのアクセスが与えられるが、そ の5日前の時点で香港上場株に対する上海上場株のディスカウントは消 えつつある。ハンセン銀行(恒生銀行)によると、7月に香港株に対 し11%割安だった人民元建て上海株は、今月11日には2%割高に転じ、 1年2カ月ぶりの割高水準となった。ブルームバーグがフォローする上 海・香港の二重上場68銘柄のうち、上海で割安になっているのは17銘柄 のみ。3カ月前は26銘柄だった。

4月に証取接続が発表された後、モルガン・スタンレーやUBSな どが割安な上海株を勧めたものの、大半の外国の資産運用担当者が買う チャンスを得る前にディスカウントは消えた。4兆2000億ドル(約486 兆円)規模の中国株式市場の95%余りを占める中国人投資家が資金流入 に先立って動いたため、11日の売買代金は過去最高に膨らんだ。

ロンドンの投資調査会社エクストラットの創業者、ジョンポール・ スミス氏は「これは前もって発表されるこういったプログラムや指数構 成銘柄の入れ替えに伴う問題だ」と指摘。「資格のある買い手は、すで に有利な状況にある機関投資家に先回りされる傾向にある」と述べた。

原題:Shanghai Stock Discounts Vanish as No Easy Money Left Behind (1)(抜粋)

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