米国株:S&P500とダウ平均は小反落、公益株に売り

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米株式市場ではS&P500種株価指 数が小幅ながら6日ぶりに下落。小型株は7月以来の高値に上昇した。 通信サービスや消費関連株が上げる一方、公益事業株は下げた。欧州の 景気減速に対する不安が高まったことも株価を圧迫した。

米中両国が温室効果ガスの削減で合意したため、エクセロンなど公 益事業株が下げた。外国為替市場の指標レート操作疑惑をめぐり、欧米 当局が銀行6行に支払いを命じたことを嫌気し、銀行株も安い。一方、 ベライゾン・コミュニケーションズやAT&Tは上昇。増益決算を発表 したメーシーズは5.1%高。

S&P500種株価指数は前日比0.1%下落して2038.25で終了。ダウ 工業株30種平均は2.7ドル安の17612.20ドルで終えた。両指数は前日に 最高値を更新していた。

ナスダック総合指数は0.3%上昇し、2000年3月以来の高水準。小 型株で構成するラッセル2000指数は0.6%上昇し、6日続伸と6月以降 で最長の連続高となった。

コニファー・セキュリティーズの株式トレーダー、スティーブ・ボ ンバルディエーレ氏は「最初は欧州市場の流れを受けて神経質になった が、よくあるケースで欧州市場の引けにかけてそれが弱まった。相場を 押し下げるような非常に悪い決算や経済指標は見当たらない」と指摘。 「買いを入れないと取り残されるという不安があるため、よく起こるこ とだが押し目では買いが入っている」と述べた。

S&P500種

S&P500種は前日までに5日連続で上昇し、10月に付けた6カ月 ぶり安値からは9.5%上げていた。企業決算と経済指標が予想を上回 り、世界経済の減速にも米経済は乗り越えられるとの見方が強まったこ とが背景にあった。

カーニー総裁率いるイングランド銀行(英中央銀行)が英国の成長 率とインフレ見通しを下方修正すると、欧州の低迷が米経済を圧迫する との懸念が高まった。

フランクリン・ウェルス・マネジメントのジョー・フランクリン社 長は「欧州は景気浮揚のためできる限りのことをしているが、欧州の問 題は非常に複雑なため、一丸となって取り組むことができないでいる。 主な課題は欧州各国が協調する必要があることだ」と語った。

セクター別動向

S&P500種の10セクターのうち6セクターが上昇。通信サービス 株は0.8%高とけん引役となった。

一方、公益事業株は2%安と下げの中心となった。エクセロン は3.5%下落。公益事業株は年初からでは19%高と、上昇率2位となっ ている。

オバマ米大統領は米国における温室効果ガス排出の一段の削減を表 明。中国は初めて二酸化炭素排出の規制目標を設定する。

シティグループは0.7%、JPモルガン・チェースは1.3%それぞれ 下げた。両行はそれぞれ10億ドル前後を当局に支払う。バンク・オブ・ アメリカ(BOA)は0.2%安。

銀行と個人はともに、さらなる罰則や訴訟に直面する可能性があ る。当局は1年1カ月にわたり、外為市場の指標レートの操作で大手銀 行のトレーダーらが共謀した疑いで捜査・調査を進めてきた。

原題:S&P 500, Dow Average Halt Winning Streaks; Small Caps Advance(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh、Tom Randall.

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