米国債:下落、10年債入札で需要が過去の平均を下回る

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12日の米国債は下落。午後に入って 実施された10年債の入札(規模240億ドル)は需要が平均を下回った。 投資家は来年の利上げを予想している。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.52倍で、2013年8月以来の 低水準に並んだ。過去10回の平均値は2.70倍だった。最高落札利回り は2.365%。13年6月以来の最低だった。ブルームバーグ・ニュースが まとめた入札直前の市場予想は2.356%だった。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は、「金融当局はいずれ利上げする方向だ。しかし世 界的な懸念事項を考えると、米国債への海外からの需要は今も強い」と 述べ、「様々な事柄が同時に起きており、投資家は利回りを大きく動か すことができなくなっている。現在の水準近辺で推移することになるだ ろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)上昇して2.37%。同年債(表面利率2.375%、2024年8月償 還)価格は3/32下げて100 1/32。

30年債利回りは1bp上げて3.10%。一時は5bp下げて3.04%だ った。

米政府債のディーラー間ブローカーで最大手のICAPでの米国債 取引高は5.5%増えて2630億ドル。年初来の平均は3330億ドル。10月15 日には過去最高の9460億ドルを記録した。

米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチのMOVE指数はほぼ変わらずの66.8bp。10月15日に は101.3bpと、13年9月以来の最高だった。年初来の平均は61.2bp となっている。

入札結果

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は44.7%、過去10回の 入札の平均値は45.4%だった。プライマリーディーラー以外の直接入札 者の落札比率は13.4%。過去10回の平均は16.3%。

財務省は13日に30年債の入札(規模160億ドル)を実施する。10日 に実施された3年債入札(260億ドル)では最高落札利回りが0.998%だ った。

利回り予想

10年債利回りは10月16日に17カ月ぶり低水準となる1.86%をつけ た。ブルームバーグがエコノミストを対象にまとめた調査によると、年 末時点の利回りは2.64%と予測されている。

欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は過去2週間で刺激策を継続す る方針を示したが、米金融当局は債券購入プログラムを終了した。

10年債と同年限インフレ連動債(TIPS)の利回り格差は1.92ポ イント。7月には2.30ポイントまで拡大していた。

イングランド銀行(英中央銀行)は12日発表した四半期物価報告 で、インフレ率が数カ月で1%弱に低下する可能性を指摘した。インフ レ率については3年かけて2%の目標に戻るとみている。

英中銀は国内総生産(GDP)成長率が2015年は2.9%、16年 は2.6%と予想。8月時点ではそれぞれ3.1%、2.8%と見込んでいた。

原題:Treasuries Pare Gains After Lower-Than-Average Demand at Auction(抜粋)

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