NY外為:円が対ドルで一時116円台-早期解散観測で

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ニューヨーク外国為替市場では、円 がドルに対し7年ぶり安値を付けた。安倍晋三首相が消費税率引き上げ の先送りと、衆院早期解散・来月選挙を検討しているとの観測が広がっ た。

ロシア・ルーブルは下落。各国が対ロシア制裁を強化するとの懸念 が広がっている。スイス・フランはユーロに対し2年ぶり高値を付け た。ブラジル・レアルは3営業日ぶり反落。再選を果たしたルセフ大統 領は、経済チームの編成を検討している。主要通貨ではオーストラリ ア・ドルとニュージーランド(NZ)ドルの下げが目立った。

ウエストパック銀行の北半球通貨担当チーフストラテジスト、リチ ャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は「対円でのドルへの 強気な見方を裏付けている」とし、「今年の増税は、経済に当局者の予 想以上の打撃を与えたのだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時2分現在、円は対ドルで前日比0.8%安 の1ドル=115円76銭。一時116円10銭と、2007年10月以来の安値を付け た。対ユーロでは1.2%下げて1ユーロ=144円41銭。ユーロは対ドル で0.4%高の1ユーロ=1.2475ドル。

ドル・円見通し

シティグループ証券のチーフFXストラテジスト、高島修氏は調査 リポートで、年末までにドルが対円で現在の水準からさらに3.7%上昇 し、1ドル=120円までドル高・円安が進むと予想。短期投資を行う投 資家は円の一段の下落を見込んだポジションをまだ大きく積んでいない ことが、その理由。

米銀が決済機関デポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング (DTCC)へ提出したデータをブルームバーグがまとめたところによ ると、この日の対円でのドルのオプション出来高は241億ドルと、シェ アは40%を占めた。

ドルの円に対する相対力指数(RSI、期間14日)は今月に入 り、70を上回る日が続いている。同指数が70を上回ると買われ過ぎを示 唆する。

NZドルは上昇。NZ準備銀行が、NZドルは高い水準にあり下落 する可能性があると指摘したが、相場は堅調を維持した。

レアル、ルーブル、フラン

再選を果たしたブラジルのルセフ大統領は、経済チームの編成を検 討している。事情に詳しい関係者3人によれば、財務相ではブラジル中 銀のメイレレス前総裁とネルソン・バルボザ前財務次官が最有力候補と なっている。

レアルは0.2%安の1ドル=2.5563レアル。

ルーブルは1.1%安の1ドル=46.3515ルーブル。前日は中銀が投機 を防ぐため流動性供給を制限すると表明し、ルーブルは上昇していた。

ウクライナ東部で戦闘が激化する中、親ロシア派分離主義勢力とウ クライナ政府との間での2カ月に及ぶ停戦は崩れており、ロシア資産に 対する圧力は強まりつつある。

フランは一時1ユーロ=1.20213フランと、スイス中銀が上限とす る1.20フランまで0.2%以内の水準に上昇した。

UBSはスイス中銀が上限を守るため、1ユーロ=1.2010付近で介 入する可能性があると予想している。

原題:Yen Drops to Weakest in 7 Years on Early Election Speculation(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Ksenia Galouchko、Filipe Pacheco.

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