米国債:下落、3年債入札で平均下回る需要-休場控え薄商い

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10日の米国債は下落。午後に行われ た3年債入札(260億ドル)では需要が平均を下回った。投資家は景気 回復に伴い米金融当局が来年利上げを実施すると確信している。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.18倍で、過去10回の平均値 (3.31倍)を下回った。財務省は12日と13日にそれぞれ10年債と30年債 の入札を実施する。11日はベテランズデーの祝日で米国債は休場とな る。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「株が上昇したほ か、週内の入札に備えた売りで米国債は下げた」と述べ、「商いは細 り、祝日を控えて取引は活気を欠いている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、既発3年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の0.97%。同年債(表面利率0.875%、2017 年10月償還)価格は1/8下げて99 23/32。

10年債利回りは6bp上昇して2.36%。30年債利回りは7bp上げ て3.09%。

債券購入プログラム終了後初の入札

今週の中長期債入札は米連邦公開市場委員会(FOMC)が10月末 で債券購入プログラムの終了して以来で初となる。

FOMCは2008年以降、量的緩和(QE)を実施、米国債の需要を 支えてきた。3度に及ぶQEで当局が購入した資産は3兆9600億ドル。 資産規模は4兆5000億ドルに膨れ上がった。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「利回りはまだ非常に低水準 だが、当面の底はつけた可能性がある」と述べ、「究極的には世界的な 低インフレがあり、償還期限の長い米国債利回りは抑制されている」と 続けた。

3年債入札の結果によると、最高落札利回りは0.998%。入札直前 の市場予想は0.997%だった。

入札結果

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札比率は37.7%と、7月以来 の最高。過去10回の入札の平均は32.5%。

プライマリーディーラー以外の直接入札者の落札比率は15.2%と、 7月以来の最低。過去10回の平均は19.2%。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、 3年債のリターンは年初から1.1%、米国債全体では4.9%となってい る。昨年の3年債のリターンは0.1%のマイナス、全体では3.4%のマイ ナスだった。

財務省は12日に10年債の入札(240億ドル)、13日に30年債の入札 (160億ドル)を実施する。

2年債と30年債の利回り格差は2.55ポイント。先週末は2.53ポイン トと、2012年11月以来の最小だった。

原題:Treasuries Drop as Demand Flags at U.S. Three-Year Note Auction(抜粋)

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