丸紅:資産入れ替え加速、今年度2000億円程度まで増加へ

総合商社5位の丸紅の国分文也社長 は10日に都内で開催した投資家向け決算説明会で、今期の資産の入れ替 えを加速する方針を示した。例年1000億円前後で推移してきた入れ替え 額を2000億円程度まで増やす。入れ替えに伴う資金回収を進めること で、財務基盤を維持しながら新規投資につなげる。

低採算の事業などから出資を引き揚げ、新たな投資に資金を振り向 ける。国分社長は今期は現時点で1500億-1600億円程度を入れ替えられ るとの見通しを示した上で「あと400億円ぐらいは積み増して、何と か2000億円に近い数字に持っていきたい」と述べた。

同社が重要な指標と位置づけるネット有利子負債倍率(DER)を 悪化させないという財務規律を守りながら「成長分野には従来通り新規 投資を継続していきたい」と語った。DERは自己資本に対する純有利 子負債の比率を示し、財務健全性の指標となる。

丸紅は2014年4-9月期の連結純利益が1303億円と過去最高となっ た。15年3月期の計画2200億円に対しての進ちょく率は59%に達した。 業績予想を据え置いた背景について、国分社長は下期の経営環境は不透 明として「今後起こりうるだろう下振れ要因を相当織り込んだ」とし、 「その意味では達成の確度は非常に高い」との認識を示した。

14年4-9月期決算ではカナダ石炭事業で110億円の減損損失を計 上した。資源事業での追加の減損懸念については「原油・ガス、石炭、 鉄鉱石など、価格がよほどもう一段崩れるということがない限り、現状 では減損は大丈夫だろうという認識だ」と述べた。

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