ビジネスマンとエコノミストを掛け 持ちしていたジェローム・レビー氏は1929年、企業利益に関する自分の 分析に基づいて保有株を手放し、10月の大暴落の前に売り抜けた。

約80年後、同氏の名前を冠したコンサルティング会社が「次のリセ ッション(景気後退)は住宅バブルの破裂が引き金になる」と予想。同 社はさらに2007年2月までに、サブプライム住宅ローン市場の問題が 「事実上すべての金融市場に波及する」と予想した。同年10月にはリセ ッションが迫っていると予測、それは2カ月後に現実となった。

ジェローム・レビー・フォーキャスティング・センター(米ニュー ヨーク州マウントキスコ)は現在、ジェローム氏の孫のデービッド氏が 率いている。同社の予想は今回も、他社よりも悲観的だ。6人のアナリ ストらは、来年末までに世界的なリセッションが米国をマイナス成長に 陥れる確率を、65%とみている。

モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループは、景 気拡大がまだまだ続くと考えているが、デービッド・レビー氏は違う。

同氏は10月23日の月次リポートで、「世界経済に関する最近のニュ ースの大半は明らかに、2015年の減速を指し示している」と記述した。 同社の経済予測リポートは60年以上の歴史を持ち、同種のリポートとし て最古のものだとされている。

悲観の理由をレビー氏はこう説明する。米国をはじめ多くの先進 国・地域は依然として大き過ぎるバランスシートの問題を抱え、金融危 機の再発に対して脆弱(ぜいじゃく)だ。さらに減速を反転させように も当局の政策余地は限定的で、低インフレが世界の多くの地域をデフレ に陥れるリスクがある。

米経済は相対的に堅調なものの、米国内総生産(GDP)に輸出が 占める割合は13%とかつてなく高い。さらに、米企業利益の海外依存も 歴史的にみて高い水準にあると、同氏は指摘した。また、可処分所得に 対する株式保有の割合が今世紀最大となっていることは家計を弱気相場 に対して脆弱(ぜいじゃく)にするという。

原題:Predictors of 1929 Crash See 65% Chance of 2015 Global Recession(抜粋)

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