中国:10月の生産者物価指数、32カ月連続低下-過去最長更新

更新日時

中国の生産者物価指数(PPI) は10月、2年8カ月連続の低下となり、前年同月比のマイナスは過去最 長の記録を更新。消費者物価指数(CPI)の抑制傾向が続いているこ とも確認された。ディスインフレが広がる中で、景気押し上げ策を政策 当局に求める圧力が強まっている。

中国国家統計局が10日発表した10月のPPIは前年同月比2.2%低 下。ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場予想中央値の2%低下よ り落ち込み幅が大きかった。10月のCPIは同1.6%上昇。9月と同じ 伸びで、市場予想と一致した。

原油や金属相場安がPPI低下につながり、中国の輸出企業は値下 げしやすい状況で、世界的なデフレ圧力を高めている。

バークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常健氏(香港在勤) は「中国の内需は依然弱く、世界的な商品相場下落を背景にディスイン フレのリスクが高まっている」と指摘。「インフレが抑制されているこ とで中国人民銀行(中央銀行)の追加緩和の余地はある。しかし大規模 な金融緩和は、今後数カ月以内に目にする見通しの期待外れの成長を示 す統計がきっかけとなる公算がより大きい」と述べた。

統計局のデータによると、燃料のPPIは10月に前年同月比3.8% 低下、鉄類は6.9%低下した。統計局の上級統計官、余秋梅氏は 「PPIの前年割れ長期化は国際市場で原油下落が続き、国内の一部業 界が過剰生産能力を抱えている影響を受けている」と説明した。

HSBCホールディングスの中国担当チーフエコノミスト、屈宏斌 氏(香港在勤)は「インフレ抑制と設備稼働率の低下、過剰在庫のいず れも、中国経済がフル操業の水準を下回っていることを示す」と指摘。 「特にディスインフレ圧力が労働市場に浸透すれば、向こう数四半期に 対象を絞った緩和とは別に利下げが引き続き選択肢になる」と述べた。

原題:China Factory-Gate Prices Decline for Record 32nd Month: Economy(抜粋)

--取材協力:Andrew Davis.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE