マクロファンドが不意を突かれた10月-ボラティリティが罠に

ヘッジファンドを運用するポール・ チューダー・ジョーンズ氏とマイケル・ノボグラーツ氏は、今年5月の 段階では市場が静かなため利益を出すことが難しいと話していた。

マクロ経済をテーマに投資するマクロファンドが待ちに待ったボラ ティリティ(変動性)の上昇が10月起きたが、レイ・ダリオ氏のブリッ ジウォーター・アソシエーツやジョーンズ氏のチューダー・インベスト メント、フォートレス・インベストメント・グループといった大手マク ロファンド運営会社は、月末までに損失を被った。このストラテジーを 採用するファンドのパフォーマンスは過去1年余りで最悪となり、比較 的規模の小さいファンド運営会社の中には事業の打ち切りを発表したと ころもあるほどだ。

10月の最初の2週は、世界的な経済成長をめぐる懸念や原油相場 安、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)の 共同創業者ビル・グロース氏の突然の退職といった要因が重なって株 式・クレジット市場で相場が下落し、マクロファンドの運用担当者は不 意を突かれた。

しかし、その後はS&P500種株価指数が10月15日に付けた取引時 間中の安値から8%余り上げるなど株価は反発。シカゴ・オプション取 引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は10月初めの16.7か ら15日に26.3に上昇したが、日銀が追加金融緩和を決定した31日までに 再び14に低下した。

米カリフォルニア州サンノゼ警察・消防職員退職基金の受託者でヘ ッジファンドに投資するショーン・ビル氏は「ボラティリティの急上昇 がベアトラップ(熊を捕らえる罠)となった。マクロファンドの運用担 当者にとって困難な仕事の一部はボラティリティを捉えることだった。 市場が2週間で全体のコースをたどるわけではないと考える必要があっ たのではないか」と指摘している。

原題:Macro Funds That Lamented Boring Market Have Worst Month in Year(抜粋)

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