消費増税、安倍首相は計画通り実施へ-エコノミスト予想

安倍晋三首相は消費税の税率を計画 通りに来年引き上げると、ブルームバーグ・ニュースの調査に答えたエ コノミスト15人中12人が予想した。

JPモルガン・チェースやUBSのエコノミストらが、消費税率 が2015年10月に現行の8%から10%に引き上げられるとみている。10 月31日から11月5日にかけて実施した調査で、1人は政府が増税を1年 間先送りするとの見通しを示し、もう1人は1年半の延期を予想した。

消費税引き上げについての判断では、負債圧縮の必要性と景気回復 が腰折れするリスクを天秤にかける必要がある。4月の増税を受けて4 -6月(第2四半期)の日本経済は5年余りで最悪のマイナス成長とな った。首相は景気動向を踏まえて年内に最終判断する意向。

モルガン・スタンレーMUFGのチーフエコノミスト、 ロバート・フェルドマン氏は自身の調査を引用して、消費税を「上げな いという決定がされれば驚きだろう」と述べた。

ノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏は6日、安倍首 相と会談し消費税率引き上げを先送りするよう促したと、本田悦朗内閣 官房参与がブルームバーグ・ニュースの取材に対し明らかにした。予定 通りに増税した場合に首相の経済政策アベノミクスが失敗する可能性を 指摘したという。

モルガン・スタンレーMUFGのフェルドマン氏は電子メールで配 布した文書で、増税先送りの場合に生じる影響は財政赤字圧縮のための 信頼性ある代替手段を見つけられるかどうかに左右されるとの見方を示 した。「代替案があれば、先送り決定の悪影響はないかもしれない」 が、「そうでない場合は、日本は市場からの信頼喪失に一歩近づく」と 指摘している。

甘利明経済財政・再生相は7日の国会で、首相の姿勢は現時点で中 立だと述べた。首相は7-9月期の国内総生産(GDP)などを見た上 で判断するとしている。予定通りの引き上げを決定するのに必要な成長 率の水準は分からないと甘利再生相は述べた。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、 第3四半期成長率はプラス2.8%の見込み。第2四半期はマイナス7.1% だった。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、マシュー・シルコ スタ氏(シドニー在勤)は「消費が既に弱いことを考えると、15年10月 に消費税率を引き上げるのは危険だ」と述べた。調査では、予定通りの 引き上げと先送りのどちらとも予想がつかないと回答した。

原題:Abe Poised to Raise Japan’s Sales Tax as Planned, Economists Say(抜粋)

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