NY連銀総裁:FRBは国際金融安定に向け「特別な責務」

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ニューヨーク連銀のダドリー総裁 は2008年の金融危機を招いた信用バブルを米金融当局は未然に止められ なかったと認め、世界の安定を支援する責務が米当局にはあると述べ た。

ダドリー総裁は7日、パリで講演。「世界の準備通貨としてのドル の役割を考慮し、米連邦準備制度理事会(FRB)には世界的な金融安 定の促進を助けるという特別な責務がある」と発言。「われわれの行動 は世界に影響し、それが米経済と金融市場に返ってくる」と述べた。

ダドリー総裁はまた、来年中に利上げが始まる可能性は高いと述 べ、そうしたシフトを受けて「市場に何らかの動揺が起きることは疑い の余地がない」と述べた。

同総裁は金融安定を促進することが大事である根拠として、「金融 危機や過去の深刻な景気後退の原因である信用過剰の防止において、わ れわれの行動はその迅速さと決意の両方において十分ではなかった」と 認めた。「米国だけの責任ではないものの、世界の金融システムにおけ る米国の立場を考えると特に、米国はもっと賢明な行動をとるべきだっ た」と続けた。

ダドリー総裁は昨年夏にバーナンキ前FRB議長が債券購入の縮小 が近く始まる可能性を示唆したことで世界市場が動揺した例を挙げた上 で、世界的な影響波及を抑制する最も重要なやり方は国内での責務達成 と持続的な成長促進に集中することだと言明。

その上で「新興市場は予想される米国の異例な緩和策の解除に対 し、過去の引き締め局面に比べて、総じて準備が整っているようにと見 受けられる」と指摘した。

原題:Dudley Says Fed Has Obligation to Promote Global Stability (1)(抜粋)

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