米シェール開発の商用水圧破砕発祥の地、禁止めぐり法廷闘争

シェール層掘削の水圧破砕技術を初 めて商業利用した米テキサス州デントン市で4日、水圧破砕の禁止が住 民投票で決まった。石油業界団体と州当局はこの決定から1日足らずの 間に見直しを求めて同市を相手取った訴訟を州裁判所に起こした。

住民投票では水圧破砕禁止が僅差で多数を占め、テキサス州の自治 体として初めて同市での同技術利用が禁止されることになった。

これを受けてテキサス州石油・天然ガス協会は声明を発表、「水圧 破砕の禁止は州法に矛盾し、従って州憲法に違反する」として、デント ン市にある州裁判所への提訴を明らかにした。鉱物資源開発を監督する 同州公有地管理局も5日、オースティン市にある州裁判所に訴えを起こ した。

環境保護団体フード・アンド・ウォーター・ウォッチ(ワシント ン)によれば、米国では400を超える市・郡で掘削または水圧破砕の禁 止措置が検討されている。

水圧破砕は水や化学物質、砂を地中に注入してシェール層から原油 と天然ガスを抽出する。これによって米国では天然ガス生産が過去最高 水準に達したが、環境に危険を及ぼすとの批判が出ている。

ノーステキサス大学があるデントン市はバーネットシェール層に位 置し、ここで最初に生産各社が深さ数千フィートに及ぶシェール層の商 用掘削を実施した。同市内には既に275本の井戸があり、大半は水圧破 砕によって掘削された。

訴状によると、テキサス州公有地管理局は、公有地の経済開発によ って学校への助成金が賄われているため、水圧破砕が禁止されれば歳入 が減少し、学校や公共施設への助成金が数百万ドル失われることになる と主張している。

原題:Texas Birthplace to Fracking Faces Two Suits Over Voter Ban (2)(抜粋)

--取材協力:Jim Polson、Bradley Olson.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE