ECB総裁、追加行動に向け力の限界試す-支持固めに苦戦

欧州中央銀行(ECB)の追加行動 に向けて土台作りを進めるドラギ総裁は、自らの力の限界を試すことに なる。

ドラギ総裁はユーロ救済計画への支持を政策委員から取り付けてか ら2年たった今、域内経済救済に向けた追加刺激策について同じように 支援を喚起することに苦戦している。政策委員会が2014年最後の経済予 測を準備する中、ドラギ総裁は6日のフランクフルトでの定例記者会見 で、委員会内での意見相違を乗り越えられると主張する可能性がある。

新たな大型措置を発表する公算は小さいが、ドラギ総裁はこの機会 を利用して、改定予測を参考にできる12月にもECBは資産購入プログ ラムを拡大する用意があることを示唆する可能性がある。ECBは資産 担保証券(ABS)購入により新たな段階に踏み出すものの、本格的な 量的緩和に向けて政策委員を取り込む力がドラギ総裁にあるかは依然と して証明されていない。

ラボバンク・インターナショナルの債券ストラテジスト、リン・グ レアムテーラー氏(ロンドン在勤)は「明らかに量的緩和の時期は近づ いている」と指摘。「政策委員会で十分な数のメンバーの支持を得るた めには、まだ幾らか説得を行うことが必要であることは明確だ」と述べ た。

ブルームバーグ・ニュースが実施した調査では、ECBは6日に短 期金利の調節手段である短期買いオペ(売り戻し条件付き債券買いオペ =レポ)の最低応札金利を過去最低の0.05%、中銀預金金利をマイナ ス0.2%に、それぞれ据え置くとエコノミスト全員が見込んでいる。 ECBは政策決定をフランクフルト時間午後1時45分(日本時間同9 時45分)に発表し、ドラギ総裁はその45分後に記者会見を開始する。

原題:Draghi Tests Limits of His Power as ECB Approaches 2014 Endgame(抜粋)

--取材協力:Jeff Black、Jana Randow、Alessandro Speciale、Kristian Siedenburg.

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