BOA転職が宙に浮く元幹部-ドイツ銀がパスキとの取引調査

ドイツ銀行から米銀バンク・オブ・ アメリカ(BOA)に転職したミケーレ・フォレスティ氏は、ドイツ銀 が必要な照会に応じないため、今も新たな仕事を始められないでいる。 イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナとの取引の処理に 関するドイツ銀の内部調査が行われており、同銀が確認を拒むのはその ためだと事情に詳しい関係者3人が証言した。

非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところ では、ドイツ銀に18年間勤務し、今年3月退職したフォレスティ氏は、 世界で最も歴史の古いモンテ・パスキが損失隠しに利用したとされ る2008年の取引をめぐり内部調査の対象となっている。バンカーの取引 締結状況についてマネジャーが監督を怠っていなかったかドイツ銀は調 べを進めている。

事情を直接知る関係者の1人によれば、マネジャーが取引に関する 懸念を上層部に伝えたかどうかが調査の焦点となっている。関係者2人 によれば、ドイツ銀はフォレスティ氏の繰り延べ報酬の一部支払いを行 わない意向という。

BOAは欧州・中東・アフリカの債券・通貨・商品トレーディング 責任者としてフォレスティ氏を採用。ドイツ銀では金利および欧州クレ ジットフロー・トレーディングの統括責任者を務めていた。英金融行動 監視機構(FCA)の認可に必要な照会にドイツ銀が応じていないとブ ルームバーグ・ニュースが9月の段階で伝えていた。

ロンドン在勤のフォレスティ氏に電子メールでメッセージを残した が、これまでのところ返答がない。FCAの報道官とBOA広報担当者 は、いずれもコメントを控えている。ドイツ銀は「モンテ・パスキと08 年に契約した取引に関する内部調査を継続しており、行員の懲戒手続き もこれに含まれる」と電子メールで説明。フォレスティ氏については詳 しく言及していない。

原題:Deutsche Bank Review of Paschi Trade Said to Stall Foresti’s Job(抜粋)

--取材協力:David Scheer.

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